同点打のソフトバンク中村晃、小久保ヘッドのアドバイスでバットの軌道が変化

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆楽天8-8ソフトバンク(10日、楽天生命パーク宮城)

 屈辱の大逆転負けの窮地を救ったのは選手会長のバットだった。最大7点リードをひっくり返された直後の7回。2死二塁で中村晃の左打席が巡ってきた。相手ベンチは左のサイドスロー渡辺佑をマウンドに送り込む。背後から曲がってくるようなスライダーで追い込まれたが、ここからが2014年に最多安打に輝いた打撃職人の真骨頂だ。

 仕留めに来た低めの直球をしっかりコンタクトし左前へ。同点のタイムリーにした。「何とかランナーをかえそうと打席に入った。難しいボールに逆らわずにうまく打つことができた」と素直に喜んだ。

 開幕から本来の姿を発揮できていなかったが、復調を印象づける。8日の日本ハム戦前に、小久保ヘッドコーチからアドバイスを受けた。右膝が開くタイミングが早くなっていた部分を修正すると、外回りしていたバットを内側から出せるようになった。その日の試合で、決勝打となる今季初タイムリーが生まれた。

 「昨日はあと1本が出ず引き分けに終わったので、今日は野手が打ってピッチャーを援護したかった」。この日の初回は2死一、三塁から追い込まれながらも左腕弓削のカットボールをたたきつける形で、遊撃への適時内野安打をマーク。さらに、3回2死一塁からは弓削のカットボールを中前にはじき返し、直後の真砂の2点適時三塁打をお膳立てする形になった。

 3月30日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来、今季2度目の猛打賞で打率は2割4厘まで回復した。勝負強いバットマンからすれば、まだまだ本調子と言える数字ではない。ただ、今はレギュラーとして自らの役割を果たすことだけに集中し、チームの期待に一つ一つ応えていくのみだ。 (鎌田真一郎)

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