昔の敵に救世主の期待!マルティネスいきなり好投

西日本スポーツ 長浜 幸治

 いきなり全開151キロ!! 福岡ソフトバンクの新外国人右腕、ニック・マルティネス投手(30)が14日、筑後のファーム施設で来日後初めてシート打撃に登板した。上林ら打者6人に26球を投げ、安打性の当たりはゼロ。最速151キロをマークし、変化球もコントロール良く投げ分けた。18日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で早くも実戦マウンドに臨む右腕が、エース千賀らを欠く先発陣の救世主となる。

■「状態すごくいい」

 昨日の敵は今日の友。しかも心強い仲間となりそうだ。13日の入団会見からわずか20時間後、マルティネスが筑後第二球場のマウンドに上がった。最初の打者上林への初球は名刺代わりの149キロ。追い込むと、6球目の129キロのチェンジアップで見逃し三振を奪った。

 「米国でもしっかり投げてきた。体の状態はすごくいいよ」。言葉通り、真っすぐは最速151キロを2度計測。ツーシーム、カーブ、カットボール、チェンジアップと、どの球種でもカウントを取れた。打者6人から2奪三振で安打性の当たりはゼロ。来日後初のシート打撃登板は収穫十分だった。

 投球を見守った倉野ファーム投手統括コーチも右腕を高く評価した。「思った以上に仕上がっている。真っすぐの強さもあった」。マルティネスは日本ハム時代の2018年、ホークス戦に4試合登板し、1勝2敗ながら対戦防御率は1・86。「うちも以前苦しめられた投手。やっぱり力はある」と倉野コーチはうなずいた。

 チームは他球団との対戦を1回り終えたが、先発陣の状況は盤石とは言い難い。エース千賀は6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で左足首の靱帯(じんたい)を損傷し、復帰のめどが立っていない。昨季開幕投手の東浜も右肩痛などで開幕から不在だ。11日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)では松本を今季初先発させる「ブルペンデー」でしのいだ。計算できる先発投手は喉から手が出るほど欲しい。

 マルティネスもチームの現状を十分に理解している。「アスリートとしてシーズンが始まっている以上、のんびりする暇はない」。18日のウエスタン・中日戦では50球をめどに投げる予定。「早くチームを助けられるように、一日でも早く準備をするよ」。かつてホークスを苦しめた男が、救世主に名乗りを上げた。 (長浜幸治)

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