柔道の海老沼匡が引退 2大会連続銅「五輪を大きくしすぎてしまって」

西日本スポーツ

 柔道男子66キロ級でロンドン、リオデジャネイロと五輪で2大会続けて銅メダルに輝いた海老沼匡(パーク24)が15日、東京都内で会見し、現役引退を表明した。4日の全日本選抜体重別選手権男子73キロ級で優勝したばかりだが「世界の舞台で戦えるうちは柔道をまっとうしようと思っていたけど、昨年の講道館杯決勝で負け、世界選手権や国際大会への派遣はないと思った。ここで一区切りかなと感じ、選抜体重別で勝っても負けても引退しようと思っていた」と明かした。今後はパーク24のコーチとして後進を指導する。

 海老沼は栃木県小山市出身。中学、高校と柔道私塾「講道学舎」で背負い投げを武器に力をつけると、明大在学時の2011年に世界選手権で初優勝、パーク24入社後の13、14年も含めて66キロ級で同選手権3連覇を果たした。

 ロンドン五輪でも金メダル候補に挙げられたが、準々決勝で旗判定が覆る異例の形で勝利したことで心が乱れ、準決勝で敗れた。リオデジャネイロ五輪も準決勝で敗れた。「私の中では五輪で金メダルを取ることがすべてだったので、ロンドンとリオの準決勝がすごく心に残っている」と振り返った海老沼は「世界選手権で優勝したときもうれしくなくて、五輪で金メダルを取りたいと思い、自分の中で五輪を大きくしすぎてしまって五輪当日に平常心でいられなかった。私が思うに、五輪は選手自身も含めてたくさんの方が浮足立っている。そういうときに平常心でいて、周りに流されず自分のペースを守れた選手が金メダルを取れている。指導者として五輪に携わる機会があれば、いかに平常心にさせるかを意識してアドバイスできたら」と語った。

 リオデジャネイロ五輪後には73キロ級に階級を上げて挑戦。大野将平(旭化成)や橋本壮市(パーク24)に阻まれて世界選手権や五輪の代表には手が届かなかったが「66キロ級の方が結果を出して強い自分であったと思うけど、73キロ級の方がより柔道の奥深さや楽しさを味わった。五輪の金メダルを目指していたので満足はしていないけど、後悔はない」とすがすがしく語った。

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