ソフトバンクの新4番、栗原が決勝打 活躍をアシストしたのは先輩の“ボケ”

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク4-3オリックス(15日、ペイペイドーム)

 工藤ホークスが「新4番」の活躍で、3月31日以来の首位に再浮上した。5番から4番に昇格して2試合目の栗原陵矢(24)が、一挙4点の5回に難敵増井から逆転の2点二塁打。15打点はリーグトップタイだ。守護神の森が左肘の腫れで不在だった救援陣も1点のリードを守り切り、モイネロが今季初セーブ。楽天と入れ替わる形での「奪首」に成功したチームは、リーグ10勝一番乗りとなった。

■先制された直後一挙4点

 24歳の「新4番」がチームを首位へ導いた。3点を先制された直後の5回。2点を返し、なお2死二、三塁で栗原の打球が左中間を襲う。増井の浮いたフォークを仕留めた逆転の2点二塁打。「先輩がつないでくれたチャンス。勢いに乗りたかった」と胸を張った。

 5番から昇格し、今季初めて4番に入った14日の試合前、小久保ヘッドコーチに声を掛けられた。「ただの4番目だから。変なプレッシャーは感じなくていい」。長くホークスの4番を務めた大先輩の気遣いに「楽な気持ちで打席に入れた」と感謝を口にした。

 師匠の中村晃も栗原の活躍に一役買った。15日は試合前の円陣で声出しを担うと、目の下に付ける「アイブラックシール」を眉に貼るギャグを披露。「前に真砂が『チャレンジが大事』だと言っていたので。僕もチャレンジしてみます」と笑った選手会長の“ボケ”で体の力がふっと抜けた。

 レギュラーに定着した昨季は12試合で4番の重責を経験し、打率2割3分3厘、1本塁打、6打点と満足のいく結果は残せなかった。今季は初めて入った14日に犠飛で貴重な追加点をたたきだし、この日は2安打2打点をマークするなど、結果を残している。

 7年目の今季を自ら「実質2年目」と位置づけ、常に「まだレギュラーを取ったという気持ちはない」と口にする。5回は下位からつながった好機をしっかり得点に結びつけた。「どこの打順に入っても変わらない」と話すが、中軸に座る責任感は常に胸にある。

■リーグトップタイ15打点

 ここまで目標の「打率3割」をキープ。15打点はロッテの安田、マーティンと並ぶリーグトップだ。「まずは3年間しっかりと野球をやれ。遊ぶのはそれからでいい」。2020年シーズンの前に中村晃からもらった言葉通りに、がむしゃらに突き進んでいる。

 チームは2連勝でカード勝ち越しを決め、リーグ10勝一番乗り。3月31日以来の首位に再浮上した。オリックス戦で監督通算100勝(50敗5分け)となった工藤監督も「あそこで1本というところで、本当によく打ってくれた」と目を細めた。若き4番が「打線の核」となりつつある。 (長浜幸治)

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