バレー日本代表古賀紗理那、目指す姿は「古賀に上げておけば」

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 バレーボール女子日本代表の古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身=が、本紙のインタビューに応じ、残り100日を切った東京五輪への思いを語った。2月まで激闘が繰り広げられた今季のVリーグは総得点ランキングで日本人トップの3位となるなど絶好調で、3月に活動が始まった日本代表でも副主将に就任。エースの期待がかかる24歳に迫った。

■サーブレシーブ強化

 東京五輪の延期決定前の昨年2月、古賀は「もっと時間が欲しい」と話していた。高校2年で日本代表に初選出されて以降はほぼ毎年、所属と代表で試合に出ずっぱりの日々。「この環境はありがたいけど、私はそこまで器用ではない。一つの課題に対して向き合う時間がないと、なかなか整理できないんです」

 2020年はコロナ禍という想定外の事態ながら、久々にまとまった「時間」を手にした1年だった。「とても充実した時間を過ごすことができました」。振り返る表情も生き生きとしている。

 NECを3位に押し上げたVリーグでレギュラーシーズンの総得点362点はリーグ3位、日本人ではトップだった。アタック成功率は自身7季目で初めて40%を超え、バックアタックも成功率30%超。サーブレシーブ成功率63・3%も全体5位、アタッカーでは2位の好成績だ。

 「夏場から積み上げたものがあると例年以上に自信があった」。代表活動が制限された昨夏、NECでセッターやブロッカーとの連係面をしっかりと深め、チーム全体でもバックアタックを強化してきた成果だった。

 個人として重点を置いたのはサーブレシーブ。夏場は全体練習の前後に自主練習を繰り返した。疲労がたまった状態のフォームなどを丁寧に確認し「細かい動きを知ることができた」とうなずく。コロナ禍の変則的な日程も、「コート内で何か起きても動じなくなった」と成長への糧とした。

新鍋理沙さんの分も

 古賀の充実ぶりに、日本代表の中田久美監督も目を見張る。「もう一度初心に戻ってチャレンジするんだという思いが感じられた」。代表の副主将を任せ、「間違いなく中心の一人になる。チームを支え、リードしてもらいたい」と期待する。

 日本代表は昨年にロンドン五輪銅メダリストの新鍋理沙さんが引退。「守備面に目がいきがちだけど、攻撃の貢献度もすごい。本当に素晴らしい選手」という先輩が抜け、攻守で求められる役割も増す。「一緒にバレーができた経験を生かしたい」と自覚は十分だ。

 「役割はNECと変わらない。サーブレシーブを安定させ、攻撃で『古賀に上げておけば決めてくれる』というような存在になっていきたい」

 日本の命運を握るエースとして、五輪2大会ぶりのメダル獲得に挑む。 (伊藤瀬里加)

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