苦しみ、はい上がった古賀紗理那 元バレー代表・迫田さおりが見た成長

西日本スポーツ

 バックアタックを武器に東レや女子日本代表で活躍し、現在はVリーグのテレビ解説などで活動している迫田さおりさん(33)が「エース候補」として呼ばれて久しい古賀について言及した。一時の不調を乗り越え、再び存在感を発揮できるようになった24歳のアタッカーについて、技術以外の「幅の広がり」を成長ポイントに挙げた。

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 高校時代から活躍してきた古賀選手は、NECや日本代表でも常に注目されてきました。それは将来の日本を背負って立つ選手だと能力の高さを誰もが認めたからこそです。一方で思うように「自分」を表現できなかった2019年のワールドカップ(W杯)など苦しんだ時期もありました。

 取り組んできたことに結果がついてこないと、次第に追い詰められて、心が折れてしまう選手は多いんです。一度折れると立ち直ることは簡単ではありません。今季の古賀選手は良い意味でプレーや立ち居振る舞いが以前とは違いました。この変化は心の成長に起因している気がします。

 「どうしてここまではい上がることができたのだろう」「何がきっかけで気持ちを整え、もう一度花を咲かせたんだろう」と、興味が尽きません。1セットの中で、劣勢時でも我慢の時間帯や勝負どころなど状況を冷静に見極めてチームメート一人一人に声掛けをしている。技術だけではなくチームを支えています。

 もともとブロック(コース)を外して打つ能力も秀でていますし、速くて重い打球や緩めて打つ「軟打」など攻撃の引き出しも多い。心と同様に技も幅が広がっている気がします。大きな大会に出場したから「経験がある」とは違います。悔しい思いを積み重ね、悩み抜いた経験も血肉として新しい「古賀紗理那」をつくり上げようとしているのではないでしょうか。そういう意味では、さまざまな人の気持ちを理解できるプレーヤーだと思います。日本代表の大事な一人として、光り輝いてほしい選手です。(2012年ロンドン五輪銅メダリスト)

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 ◆さこだ・さおり 1987年12月18日生まれ。鹿児島市出身。鹿児島西高(現明桜館高)から2006年に東レ入団。10年日本代表入り。12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪出場。17年現役引退。身長175センチ。スポーツビズ所属。

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