ソフトバンク石川、遠い2勝目 唇をかんだ「あの1球」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆西武2-1ソフトバンク(16日、メットライフドーム)

 チームの先発陣で今季最長となる7回2/3を投げて2失点。その好投は報われず、2敗目を喫した石川が敗戦の責任を一身に背負った。「チームを勝たせることができなかった」。味方の援護は1点。今季、初の開幕投手を任された男のプライドが詰まっていた。

 西武と前回対戦した2日は6回を6失点で今季初黒星を喫したが、この日は見違えるほどの投球だった。1点を先制してもらった直後の初回は、グラシアルのまずい守備や自身の暴投などで同点とされたが、引きずらない。ともに三者凡退で締めた2回は3分半、3回はわずか2分で相手の攻撃を終わらせるなど、持ち前のテンポの良さを発揮。西武先発の高橋と今季2度目の「開幕投手対決」は息詰まる展開となった。

 悔やまれるのが1-1の6回だ。1死で迎えたのは、ここまで2四球を与えていた森。4球目、真ん中に入った143キロの直球を、右翼席へ運ばれた。「ホームランを絶対に打たれてはいけない場面だった」。前回対戦時にも2安打を許した相手主砲の勝ち越しソロに、石川は唇をかんだ。

 その後は追加点を許さず、8回2死まで投げた右腕を工藤監督はねぎらった。「本当にいい投球だった。あれが彼の本当の持ち味。確かにあの(森への)1球は、というのはあるけれど、失投のない投手はいないし、それを打たれたらしょうがない」。試合時間は今季チーム最短の2時間33分。やはり石川が先発した開幕戦のタイムを1分短縮する締まった投手戦だった。

 今季2勝目は手にできなかった。「同じことを繰り返さないようにしないといけない」とチーム第一、の姿勢を貫く右腕に指揮官の信頼は揺るがない。「こういう投球をしていれば必ず打線も応えてくれる。我慢強く、とにかく我慢強く。1点でも失点を少なく投げていれば、また勝ち星も付いてくる」。109球の熱投を次に生かす。 (長浜幸治)

◆石川は3戦連続勝ち星なし

 石川が西武高橋との投げ合いに敗れて2敗目を喫した。石川は開幕戦で白星を挙げて以来、好投もありながら3試合連続で白星から遠ざかっている。ここまで10勝を挙げているソフトバンクだが、勝ち星は全試合違う投手で、誰も2勝目を挙げられていない。

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