J1福岡のブルーノメンデスが「100パーセント宣言」移籍初得点をもたらした地道な汗

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J1第10節 福岡1-0FC東京(17日、ベスト電器スタジアム)

 アビスパ福岡はホームでFC東京に1-0で勝ち、6試合ぶりの白星をつかんだ。後半13分、C大阪から新加入したブルーノメンデス(26)がゴール前のこぼれ球を押し込み、移籍後初得点を挙げた。FC東京には2016年のリーグ戦でも2勝しており、対戦成績は3連勝。大分トリニータはホームで柏に0-1で敗れ、6連敗となった。

■「おいしいところに…」

 ゴールのにおいを敏感に感じ取った絶妙なポジション取りだった。ゴール前の混戦が続いた後半13分。「おいしいところにこぼれてくると集中していた」と、ブルーノメンデスは流れてきた田辺のシュートを右足で押し込んだ。点取り屋らしい仕事で価値ある勝利を引き寄せた。

 序盤からポストプレーや前を向いてのドリブルで相手を脅かしつつ、前線での守備も怠らなかった。貴重な白星を奪う中で見せたFWとしてのこのスタイルこそ、5年ぶりのJ1に挑むチームが求めていた姿だった。

 J1昇格を達成した昨季、クラブは早い段階からブルーノメンデスの獲得調査を進めた。得点能力はもちろん、クラブが求めたのは長谷部監督が目指すスタイルへの適応力だった。万能で献身的という武器を兼ね備えていると判断され、エースとして迎え入れられた。

 だが開幕直後からのコンディション不良で5試合を欠場。全体練習を行うチームを横目に、地道な走り込みを繰り返した。「状態は100パーセントになった。連係も日を追うごとによくなっている」。古巣対決となった10日のC大阪戦でピッチに戻り、復帰3戦目で待望の結果を出した。

 今季無敗の首位川崎との一戦から中2日。肌で感じた王者の強さはこの日の試合で生きた。GK村上の好セーブや球際のせめぎ合いなど、勝利への「欲」はこれまで以上。長谷部監督は試合後の歓喜のロッカールームで選手に呼び掛けた。「われわれの勝ち方になってきた」。堅守からリズムをつくり、チャンスを仕留めて接戦を制する。J2で積み上げた「勝利の方程式」がステージが上がっても発揮できるようになった。

 攻撃陣は後半だけで10本のシュートを放つ猛攻。ブルーノメンデスだけでなく、戦列を離れていた城後、杉本も躍動し、新加入のクルークスも初出場。過密日程の中、新たな顔触れが息を吹き込んだ。長谷部監督は「出る選手が活躍してくれることを待ち望んでいるし、能力を引き出していきたい」と目を細めた。さらなる追い風を呼び込みそうな6戦ぶりの勝利だった。 (松田達也)

■新加入のクルークスも初出場 長谷部監督「いい方の“初”が続けばいい」

 新加入のクルークスが移籍後初出場を果たした。後半33分にピッチに立つと、中盤の右サイドで柔らかいボールタッチを披露。入国後の隔離期間を経て、11日から練習に合流したばかりながら、チームに順応したプレーを見せ、ホームの観客から大きな拍手を送られた。長谷部監督は「ブルーノが初得点を決め、クルークスも初めて出場した。これからも、いい方の“初”が繰り返されるといい」とうなずいた。

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