「サニックスは人生の全て…寂しい」W杯南ア戦で歴史的逆転トライのヘスケス

西日本スポーツ 末継 智章

 ラグビー、トップリーグ(TL)のプレーオフトーナメント第2日は18日、東京・秩父宮ラグビー場などで1回戦の残り2試合が行われ、宗像サニックス(TLレッド・カンファレンス8位)が近鉄(トップチャレンジリーグ2位)に21-31で敗れた。宗像サニックスは来季の活動規模縮小を検討中で、2019年ワールドカップ(W杯)日本大会で日本代表のロックとして8強入りに貢献したジェームス・ムーア(27)ら外国人選手を中心に去就は不透明な状況だ。

 日野(TLホワイト・カンファレンス7位)は清水建設(トップチャレンジリーグ4位)を48-20で下し、順当勝ちした。

来季活動縮小判明が影響も

 九州でただ一つのTLチーム、宗像サニックスが早すぎる終戦を迎えた。3点を追う後半早々に相手選手が危険なプレーで退場。1人多い状況を生かせず、反則を繰り返した。21-24で迎えた後半33分にはキックの処理にもたつき、ボールを奪われてトライを献上。TL勢と下部リーグ勢が対決した1回戦4試合のうち、TL勢で唯一姿を消した。ブラウン・ヘッドコーチ(HC)は「ミスから相手にチャンスを与えた」と肩を落とした。

 反則やミスの多さは開幕当初からの課題。さらにクラブが来季の活動縮小を検討していることが判明し、選手の心はかき乱された。ロックの福坪主将は「試合が始まれば集中できた」と強調したものの、キックの処理に対して「対応できる準備ができていなかった」と影響を示唆した。

 近年の成績や事業計画をもとにチームが振り分けられる3部制の新リーグで、1部スタートは絶望的。クラブは外国人選手の契約を絞り込むもようだ。2010年から在籍する元日本代表で、15年W杯の南アフリカ戦で歴史的な逆転トライを決めたWTBヘスケスは「サニックスは自分の人生の全て。すごく寂しい」と惜しんだが、ムーアとともに去就は明言しなかった。選手に今後の方向性は示されておらず、福坪主将は「夢のあるチームであり続けると思う」と自らに言い聞かせるように語った。 (末継智章)

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