ソフトバンク森、圧巻の「準パーフェクト」 北九州で初めてつかんだものは

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク6-4楽天(20日、北九州市民球場)

 首位決戦でも動じる様子は一切ない。2点差の9回。マウンドに君臨したのはもちろん森だ。6球で2死までこぎつけ、最後は2安打を放っていた辰己をフォークで空振り三振。5打点と大暴れした甲斐に右人さし指を突き出しながら近づき、ハイタッチで歓喜を分かち合った。

 「2年ぶりの北九州での試合で登板できて良かった。とにかく勝つことができて良かった」。チームが3連敗中だった北九州のマウンドに立ったのは、前回勝利した2017年7月19日以来。当時は中継ぎだった守護神にとって、北九州では初セーブだった。

 チームが単独首位に躍り出た瞬間、森も“快挙”を成し遂げた。今季2試合目の登板だった3月27日ロッテ戦から9試合で計9イニングを投げ、許した走者は同30日オリックス戦で安達に四球を与えただけ。その際も次打者の杉本を遊ゴロ併殺に仕留めており、9回27人斬りの「準パーフェクト」を達成した。

 この日は相手打線の左右を考慮して7回をモイネロ、8回は岩崎が務める今季初めてのパターンで継投した。森から逆算して自在な起用が可能なことも、工藤ホークスが誇る救援陣の強みだ。

 マウンドに上がることに貪欲な右腕は、闘う姿勢が見えなければ同僚にも毅然(きぜん)とした態度で臨む。昨季、1年目で開幕1軍入りした津森が2軍降格後にモチベーションが下がっていると厳しい口調で諭した。「投げたくても、投げられない人もいるんだ」。グラウンド外でも常勝軍団のアンカーとしての役目を果たす。

 7年連続50試合以上登板を続ける鉄腕は、チーム唯一の3日連続の3連投も行った。左肘の腫れで一時離脱も経験したが、影響を感じさせることはない。「中継ぎみんなが良かったので、いい波に乗らせてもらった」。仲間に託されたバトンを勝利につなげるため、守護神は腕を振り続ける。 (鎌田真一郎)

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