ソフトバンク初40代2勝の和田へ 40代2桁2度の工藤監督がエール

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク4-1楽天(21日、ペイペイドーム)

 不惑の左腕に新たな勲章!! 和田毅投手(40)が球団初となる40代でのシーズン複数勝利を手にした。則本昂との先発対決で6回途中1失点と好投し、チーム一番乗りの今季2勝目。左手親指の爪が割れて緊急降板したが、オリックス山本に投げ勝った前回登板に続き、千賀や東浜を故障で欠く先発陣で存在感を発揮した。チームは引き分けを挟んで3連勝。同率首位で激突した楽天を連破して単独首位をキープした。

■左手親指の爪割れて降板

 球界屈指の豪腕に全く見劣りしなかった。左手親指の爪が割れるアクシデントで緊急降板した6回途中まで1失点の力投。「(則本昂は)すごくいい投手なので、先制点を与えないように集中して丁寧に投げた」。和田は球団初の快挙となる白星を振り返った。

 直球は最速146キロ。紛れもなく「本格派」の投球だった。「ストレートも変化球も調子は良かった」。3回まで毎回の3三振を奪っての完全投球。4回1死から小郷に初安打となる二塁打を許しても後続を断ち、勝利投手の権利を得る5回までゼロを並べた。

 「あんな形で降板し、中継ぎ陣に申し訳ない」と頭を下げたのは、6回だった。先頭の岡島に直球を右翼テラス席に運ばれ、1死後に連打で一、二塁。森山投手コーチがマウンドに駆け付けた。力投の代償か、左手親指の爪が割れたため、そのままマウンドを譲った。

 交代について、工藤監督は「無理はやめようということ。次(の登板)は差し支えないと聞いている」と軽傷だったことを強調した。千賀や東浜を欠く先発陣の白星が伸び悩む中、チーム一番乗りの今季2勝目。40代でのシーズン複数勝利は球団初となった。

■節目の日本通算140勝

 40歳初勝利を挙げた14日のオリックス戦の山本に続き、今度は則本昂に投げ勝った。若さあふれる投球は圧倒的な練習量のたまものだ。1月の長崎自主トレの坂道ダッシュでは「マジで死にそう」とこぼす笠谷らを励ましつつ、「自分に甘えず、上を目指さないと」と黙々と先頭を走った。

 自分の練習の傍ら、若手に熱心に助言する姿も目立つ。工藤監督も「最近は若い子にもアドバイスしてくれている。すごくありがたい」と感謝する。チーム最年長のベテランは、若手にとって多くのことを相談できる存在。背中と言葉で投手陣を支えている。

 チームの「勝ち頭」となった不惑の左腕に、自身は40代で2度の2桁勝利を記録した工藤監督は「2桁勝利できる力を十分持っている。規定投球回数にいって、貯金を10個くらいつくってくれればうれしい」とエールを送った。新たなノルマを設定したくなるほどの快投だった。 (長浜幸治)

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