ソフトバンクの開幕投手・石川が実感する「白星の重さ」離脱中の千賀に勇気もらう

西日本スポーツ 長浜 幸治

 23日のロッテ戦(ZOZOマリン)で先発するソフトバンク石川柊太投手(29)が、得意のマウンドで開幕戦以来の2勝目を狙う。今季、自身初の「大役」を任された右腕はここまで1勝2敗と黒星先行。4度の先発すべてで他球団の開幕投手と投げ合っており、金曜日の登板の重さと難しさを痛感している。2018年から4連勝中と相性のいい敵地のマウンドで約1カ月ぶりの白星をつかみ取る。

 2位のロッテとの対戦を前日に控えながら、石川はいたって冷静だった。いや、新たな境地にたどり着いたというのが正しいのかもしれない。22日にペイペイドームでキャッチボールやダッシュなどで調整し、静かに言葉を発した。

 「金曜日は『ローテ頭』の投手が投げてくる。そう簡単に勝ち星が取れないのは重々分かってきた。そこにこだわるより自分の投球をどうするか、次の1点をどう防ぐか。そっちの方が無駄な労力にならない」

 一見、弱気な発言とも取れるが真意は別にあった。

 「千賀がローテ頭でいい投手と投げ合って、容易に勝てないという苦悩を見てきた。(昨季までの)自分が勝てなくて悩むのとはまったく違う。その中でも千賀は勝っていたし、すごさをより一層感じている。ローテ頭で勝つことに価値がある」

 改めて先発ローテの柱としての責任感を強くして口にした言葉だった。

 初の開幕投手を務めたからこその実感だった。ここまで4度の登板はいずれも開幕投手との対決だった。前回登板の16日西武戦は高橋と投げ合い、8回途中2失点と好投しながら2敗目を喫した。9日の楽天戦も7回1失点ながら相手先発の涌井も好投し、勝ち負けは付かなかった。4度の登板で先発の責任を果たすクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)を3度も達成しながら1勝。昨季11勝で初の最多勝に輝いた右腕は「白星の重さ」を改めてかみしめている。

 白星から遠ざかっている石川に勇気を与えたのはエースの気遣いだった。「千賀から『調子どう。悩み事や思うことあったら聞くよ』ってLINE(ライン)がきて。(悩みは)特になかったけど、心配してくれてありがたいなと」。同じ育成出身として「大役」を任された同士だからこそ、通じるものがあった。

 23日のロッテ戦は敵地ZOZOマリンでの登板となる。開幕戦で白星を挙げた相手で、かつ2018年から4連勝中と抜群の相性を誇るマウンドだ。「レアードもいるし、(開幕戦とは)オーダーが違うので。しっかり対応したい」。自覚と責任を胸に刻んだ右腕が1カ月ぶりの白星をつかんでみせる。 (長浜幸治)

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