進境著しい長崎・大崎の「キーマン」に九州大会も期待/注目の高校球児

西日本スポーツ

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は長崎・大崎の勝本晴彦(2年)をピックアップします。昨秋の九州大会決勝で福岡大大濠を相手に完投勝利を挙げた左腕。今春に初の選抜大会出場を果たし、九州を代表する強豪となった同校の「キーマン」と期待する選手です。

■投手・2年

 今春の選抜大会に初出場した大崎に、将来が楽しみな左腕がいる。1年生だった昨秋の九州大会決勝で、福岡大大濠から4安打1失点の完投勝利を挙げた勝本だ。初回の本塁打だけの見事な投球に「大崎のキーマンになる」と目を見張った。

 初めての出会いは昨年の8月中旬。長崎総合科学大付との練習試合だった。2番手として8回に登板し、2イニングをパーフェクト。2三振を奪った。肩甲骨回りの柔らかさが際立つしなやかな投球フォームで、球の伸びも切れも申し分なかった。

 ひと冬を越えた勝本の成長を確かめようと、練習試合解禁日の3月6日に、大崎が練習拠点としている学校近くのグラウンドを訪れた。対戦相手は長崎工。海から吹きつける強風が体温を奪う寒さの中、お目当ての左腕は6回から登板した。

 いきなり振り逃げから1死満塁としたが、空振り三振と遊ゴロで窮地を脱した。その後は130キロ台前半の直球に多彩な変化球を織り交ぜ、4回を1安打無失点、7奪三振。長い腕を体に絡ませるように振る姿は、九共大出身の左腕で、ドラフト2位で2013年に入団したロッテで4年プレーした川満寛弥のフォームが頭に浮かんだ。

 181センチの長身と抜群のセンスは両親譲り。五島商(現五島海陽)の硬式野球部だった父洋一さんが170センチ台後半、イトーヨーカドーのバレーボール部だった母亜希子さんも170センチ台中盤だ。

 エースの坂本安司(3年)とともに、1日置きに150球を投げ込んだ冬場は「体が開かないように一球一球腕を振った」。理想は福岡ソフトバンクの和田毅。「真っすぐでも変化球でも空振り三振が取れる」からだ。

 「地域の方々に喜んでもらえるように自分の力をしっかり出したい」と意気込んだ選抜大会では登板機会がなかったが、24日開幕の春季九州大会で一回り大きくなった姿を披露してくれることを楽しみにしている。

 ◆トマスさん 趣味のアマ野球観戦は通常の年は年間約200試合に上り、高校野球が8割を占める。取材範囲は福岡を中心に九州一円に及び、豊富な情報量にはプロのスカウトや新聞記者も一目置く。1992年夏の西日本短大付が最後となっている福岡勢の甲子園制覇を願ってやまない。ペンネームの「トマス」はスパニッシュネームだとか。

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