アビスパ福岡もう前回J1年間勝利に並んだ「鬼門」で18年ぶり白星

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田J1第11節 広島1-2福岡(24日、エディオンスタジアム広島)

 アビスパ福岡が前回J1だった2016年の年間勝利数(4勝)に早くも並んだ。1-1で折り返した後半13分、前寛之主将(25)のJ1初ゴールが決勝点。今季2度目の2連勝で8位に浮上。YBCルヴァン・カップを含めた公式戦では3連勝となった。

 冷静な判断がスーパーゴールを生んだ。同点で迎えた後半13分、相手DFがはね返した球に福岡の前が待ち構えていた。「ゴールの枠に入れるには、上から落とした方がいい」。利き足とは逆の左足のアウトサイドで蹴り、ドライブ回転させる高難度のボレー弾。待望のJ1初得点が決勝点となり「チームの勝ちにつながるのがうれしい」と頰を緩めた。

 福岡は過去のアウェー広島戦はJ2時代の2003年を最後に勝てていなかった“鬼門”だった。この日も前半は相手のオウンゴールもあって1-1で折り返したが、シュートを1本しか打てないほど防戦一方だった。

 それでも堅守速攻のスタイルを昨季から貫く選手に焦りはなく「ハーフタイムにどこで奪うか話し合い、変えた」と前主将。プレスと自陣に引く守備を使い分けて中盤で奪う機会を増やした。決勝点も相手DFからのロングボールをドウグラスグローリがカット。こぼれ球を前が拾い、サイド攻撃で崩した。

 アウェー広島戦では18年ぶりの勝利。J1では20年ぶりに同一シーズンで2度目の2連勝だ。連勝するには白星が欠かせないアウェー戦で、今季は2勝4分け1敗と健闘している。長谷部監督は「ホームと同じようにベストを尽くせている」と環境に関係なく持ち味を出せている選手を誇る。

 長谷部監督は試合前日の23日が50歳の誕生日。練習後に祝福されたが「抱負はチームの目標を達成すること」とぶれなかった。目標はJ1残留ではなく、年間順位でJ1チーム歴代最高となる10位以内。「これからも厳しい試合は待っている。歴史を変えられるようチームみんなで頑張る」。気を引き締めた前を中心に、真の“ゴール”までスタイルを貫き続ける。 (末継智章)

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