背番号「10」が圧巻投球 九国大付を押し上げる「Wエース」

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆高校野球春季九州大会 準決勝 九州国際大付2ー1興南(28日、別大興産スタジアム)

 背番号は「10」でもその投球はエース級だ。九州国際大付の最速145キロ右腕山本が被安打6、1失点で完投した。初戦の2回戦、大分舞鶴戦での完封に続いて2試合連続完投勝利。18イニングで1失点と抜群の安定感を見せる。

 「みんなが守ってくれるので、頼って投げました」と仲間への信頼を口にするように、打たせて取り、制球も乱れなかった。4回に連続二塁打で1点を失ったが、連打はそれだけ。得意のカットボールが決まり「ギアを上げた」という5回以降は散発3安打。走者を得点圏に進められても危なげなく打ち取った。わずか1点のリードでも、楠城監督は「後半は安心して見られた。前回完投したから今日はへばっていると思ったけど、今日の方が良かったね」と語る。初戦は132球を投げたが今回は118球。8奪三振1四球でスイスイと興南打線を料理した。

 宮崎商との準々決勝では背番号1の柳川が8回無失点の好投。「めちゃくちゃいい刺激を受けた。柳川が今日につないでくれたので、期待に応えようと思って投げた」とバトンをまた好投で返した。交互に先発するエースの柳川は、山本にとってはライバルというより同じ勝利を目指す仲間。キャッチボールやランニングを一緒にこなし「いいところを見つけながら吸収している」と高め合う関係だ。

 盤石な投の二枚看板を擁し、楠城監督は「2人が投げると落ち着いた試合になる。ベンチも信頼している」と目を細める。決勝は甲子園を経験した具志川商との対戦。2人で勝利を積み上げ、3年ぶりの九州の頂点まであと一歩のところに来た。 (前田泰子)

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 ◆山本大揮(やまもと・だいき)2003年6月23日生まれ。北九州市出身。池田小4年の時、「千代ウイングス」で野球を始め、千代中では3年春に県4強。高校では1年秋からベンチ入りした。昨秋の九州大会には背番号1で出場。184センチ、86キロ。右投げ右打ち。

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