“21世紀枠”高校の悲願成就 「勘違いしてないか」響いた一喝

西日本スポーツ 前田 泰子

 高校野球の春季九州大会(第148回九州大会)は30日、大分市の別大興産スタジアムで決勝が行われ、具志川商(沖縄)が九州国際大付(福岡)を3-1で破り、初優勝を飾った。

 具志川商は5回に知名椋平(3年)の適時二塁打などで2点を先制。県内の大会も含めて1979年の創部以来初の公式戦タイトルだった。九州国際大付は今大会でここまで交互に完投してきた柳川大晟(3年)と山本大揮(3年)の二枚看板が登板しなかった。

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 創部43年目の具志川商がついに初タイトルをつかんだ。昨秋の九州大会は沖縄2位で出場し、選抜大会は21世紀枠で選ばれ、甲子園初勝利を挙げた。ステップアップしてきたが優勝とは無縁。「狙って取ったタイトル。あえて意識して取りにいった」と喜舎場(きしゃば)監督は選手たちを頼もしげに見つめた。

 選抜大会2回戦で福岡大大濠に敗れた後のミーティングで九州大会優勝を誓い合った。その目標通りに歩を進めて迎えた決勝もナインは果敢な野球を見せた。

 0-0で迎えた5回、先頭の島袋が三塁へセーフティーバントを決めると1死から3連打で2点を先制。6回は新川の本塁打で1点を追加した。喜舎場監督が「チームで一番成長した」と信頼する島袋は「自分で考えて揺さぶってみようと思った」と局面を打開し、後続が生かした。

 九州の頂点を見据えながらもチームが緩んだ時期もあった。九州大会直前の沖縄中部地区大会では2回戦で敗退。チームの日課のごみ拾いに真面目に取り組んでいない選手もいた。「勘違いしていないか」。喜舎場監督は選手を引き締め直した。「初心に戻ってやろう、とみんなで話しました」と粟国主将。チャレンジ精神を取り戻した。

 念願の初タイトルを弾みに、次に目指すのは夏の沖縄大会制覇だ。粟国主将は「夏の頂点を取らないと甲子園に戻れないので」と決意を込めた。もっと強くなって聖地に戻ってみせる。(前田泰子)

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