ついに5番昇格した甲斐、打撃なぜ良くなった? 小久保ヘッドが語る「変化」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆オリックス5-4ソフトバンク(2日、京セラドーム大阪)

 5点の差がつこうとも、ファイティングポーズをとり続ける。入団11年目で初めて5番に座った甲斐が、反撃ののろしを上げた。7回無死一塁。2打席凡退していた山崎福に対して3ボール1ストライクとして、138キロ直球を力いっぱい引っ張った。鋭い打球は瞬く間に三塁線を抜け、タイムリー二塁打となった。

 「ビハインドの展開となったが、何とか1点ずつと、つなぐ意識で打席に入りました」。この1点をきっかけに、前日2桁得点&安打の打線が活性化。逆転勝ちとはならなかったものの、1点差まで詰め寄った。

 12球団トップのチーム打率2割6分6厘を誇るホークスで、先発捕手が5番で出場したのは2009年8月2日、日本ハム戦(札幌ドーム)の田上秀則以来12年ぶりだった。工藤監督も「今、絶好調。チャンスで一本と、今日も打ってくれました。素晴らしい」とクリーンアップでも結果を出した正捕手をたたえた。

 打率3割7厘は堂々のリーグ6位。開幕直後は苦しんで打率1割台も経験したが、4月10日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)から2戦連続マルチ安打をマークして以降、上昇してきた。強く振ろうとするあまり右肩が早く回ってしまう癖を直すように、春季キャンプから継続して修正。小久保ヘッドコーチは「(打撃の)シルエットがだいぶ変わった。率が残るだろうと思っていた」と改善を認める。実際、外角球への対応能力が上がった。

 球団の捕手で打率3割を超えれば、城島球団会長付特別アドバイザーが05年にマークして以来のこととなる。「大先輩の城島さんを見習って、点を取られたらそれをバッターでぶつけろ、って話した」。小久保ヘッドのアドバイス通り、鬱憤(うっぷん)をバットで晴らした甲斐が、思い描く強打の捕手へと近づいている。(鎌田真一郎)

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