パラ19歳の新星が台頭 交通事故から「元投手」経験生かし金メダルへ

西日本スポーツ 松田 達也

 東京パラリンピックから正式競技に採用されたバドミントンで19歳の新星が台頭している。梶原大暉(日体大)=福岡市出身=は、中学2年で交通事故に遭うまで野球に打ち込み、車いす生活を送っていた福翔高でバドミントンに出合って頭角を現した。ピッチャーとしての経験を競技に反映させ、力強いスマッシュで頂点を狙う。

 小学3年時から「筑紫丘ファイターズ」で野球を始め、中学でも軟式の「福岡ベースボールクラブ」で投手として活躍。「投げる動きとバドミントンで打つ動きは近い。すごく生かされている」と語る。もう一つの武器が野球を通じてつけた体力だ。「中学時代は強いチームだったので、厳しい練習を経験してきた。今でもきついトレーニングをやることがあるけど、あの時期に乗り越えてきた精神面は大きい」と笑った。

 高校1年だった2017年から競技を始め、年末の日本選手権のシングルスで準優勝。19年からは同選手権で連覇を果たし、国際大会でもメダルを獲得するなど一気に注目の存在となった。

 昨年から日体大に進学したが、コロナ禍のために福岡市の自宅でオンライン授業を受けながら、福岡県内のパラバドミントンチームに加わって練習した。自粛期間中は自らの動画を確認し、車いすの操作のスピードを上げることを目指した。「世界のトップと比べると、少し遅かった。改善はできてきたけど、もっと上げたい」と強調した。

 パラリンピックではシングルスだけでなく、ダブルスでも金メダル候補として期待される。「一緒に野球をした仲間、バドミントンで指導してくれた方々など、皆さんへの恩返しのために金メダルを取りたい」。志を高く掲げ、大舞台の開幕を待つ。(松田達也)

 ◆梶原大暉(かじわら・だいき)2001年11月13日生まれ。福岡市出身。福翔高1年で競技を始め、19、20年の日本選手権で優勝。福岡ソフトバンクの試合をテレビ観戦することも多く、好きな選手は今宮健太

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