昨季2冠右腕まだ1勝 石川柊太、開幕7戦で6度QSも…

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク2-2西武(7日、ペイペイドーム)

 開幕戦以来の2勝目が遠い。石川柊太投手(29)がまたも勝てなかった。今季チーム最長の8回を山川、栗山のソロ2発による2失点。今季7度の登板で6度目のクオリティースタート(QS=6回以上で自責点3以下)も無念の引き分けとなった。打線が8連敗中の「天敵」高橋から序盤に2点を奪いながら、追加点を取れなかったことが響いた。日本ハムに敗れた首位楽天には0・5ゲーム差に詰め寄った。

今季最多8K

 今季チーム最長の8回を投げきった石川は、祈るように戦況を見守った。2-2のままでの直後の攻撃は、1死満塁と平良を攻め立てる。代打明石の打球が遊直となると、三走牧原大の帰塁は間に合わない。たまらず工藤監督はリクエストでビデオ検証を求めたが判定は覆らなかった。勝ち越しのチャンスがついえた瞬間、石川はグラブを持ってベンチ裏へ引き揚げていった。

 107球を投げ、今季自己最多の8三振を奪い被安打4、2失点。「テンポ良くアウトを取ることができたと思う」。先発としての役目をまっとうした。自身の投球に及第点を与えながら、悔いがなかったわけではない。「ただ、ホームランでの失点というのを防ぎたかった」

 痛恨だったのは7回。先頭栗山への初球は、真ん中付近へ。37歳のベテランに振り切られた打球を、左中間最深部のスタンドまで運ばれた。この試合で2本目のアーチを架けられ、右腕は唇をかみ首をかしげた。

 4回2死からは、左脚の故障からの復帰戦だった山川にナックルカーブを左翼スタンドにたたき込まれていた。土をつけられていた4月2日、同16日には不在だった2人に痛打を浴びた。「不用意に投げたわけではないが、結果的にチームを勝たせることができなかったのは、反省しないといけない」。戒めの言葉を並べた。

 チームで唯一、規定投球回に達している右腕は、登板7試合のうち6試合でクオリティースタートをマークし、防御率も2・74。安定した投球とは裏腹に、手にしたのは開幕戦での1勝(2敗)のみ。登板前には「こちらに運が来るように祈るのみ」と語っていたが、今回も勝ち運までは呼び込めなかった。

 その苦悩は周囲も理解する。「8回までしっかり投げきったのは良かった。勝ちが付かない中でも、いい1週間を過ごしてくれた」。好投を続けながら、開幕から8戦6勝だった昨季とはあまりにも対照的な開幕投手を、工藤監督はねぎらった。チームは2戦続けての引き分けで、36試合目にして早くも昨季と並ぶ5度目のドロー。勝ちきることの難しさを、感じさせられている。(鎌田真一郎)

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