阪神入りした左腕ら先輩の背中を追って エースに確かな成長の跡

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆九州六大学野球春季リーグ 福岡大5-1西南大(8日、福岡市・今津運動公園野球場)

 九州六大学野球の春季リーグ戦(西日本新聞社など後援)は8日、福岡市の今津運動公園野球場で第5週第1日の3試合が行われ、首位の福岡大が2位西南大を5-1で破り、2季連続59度目の優勝を決めた。先発の村上幸人(3年・九産大九州)が今季初の自責点を許したが、1失点で完投して5連勝。打線は14安打の猛攻で村上を援護した。九国大は6-1で久留米大を、北九大は10-0で九州大を破った。福岡大は全日本大学野球選手権(6月7日開幕、神宮など)へ31度目の出場を決め、初戦で広島六大学野球連盟代表と対戦する。

38イニング目初自責点

 最後の打者を打ち取っても派手なポーズもハイタッチもない。福岡大の村上はいつもと同じように淡々とベンチへ戻った。チームの目標は全勝優勝。役目を果たして5勝目を挙げたが、チームとしてはまだ通過点だ。

 ここまで4試合33イニングを自責点ゼロのまま抑えてきた村上も、優勝に王手をかけた西南大との対戦は特別だった。「今季で一番苦しかった。優勝が懸かっているので特別な雰囲気があった」。2点リードの5回2死一、三塁で遊撃への適時内野安打を許し、今季38イニング目で初の自責点を記録した。

 その後も得点圏まで走者を進められる場面があったが、持ち前の粘り強い投球でしのぎ、被安打9の1失点で完投。無四球での112球の力投に「直球主体で押せたのが良かった。1点取られても気持ちを切らさずにいけた」とうなずいた。

 5勝1敗だった昨秋のリーグ終盤に息切れした反省から、オフの期間は食事やウエートトレーニングで体づくりに励んだ。体重は昨秋から4キロ増加。バーベルを担いだスクワットも昨年の100キロから120キロの重さを持てるまでパワーアップした。リーグ戦期間中も登板の2日後にウエートトレーニングをこなし、5試合中3試合で完投し、うち2試合が完封。チームを支えるエースとしての働きを見せた。

 同じ高校出身の先輩も刺激になった。昨秋の九州大学野球選手権準決勝で九産大と対戦し、九産大九州出身の船越孝志朗(日本生命)、岩田将貴(阪神)と投げ合った。「2人ともすごい投球をしていた。ああいう投手にならなければと思った」。リーグは違うが全国の舞台で活躍し社会人野球とプロに進んだ先輩の背中を追う。

 全日本大学選手権では、1年生だった2019年に星槎道都大との初戦で11回を無失点に抑える快投で白星を挙げた。「目標はベスト8以上。1年生の時より成長したところを見せたい」。ひと回り大きくなった右腕が全国の上位を目指す。(前田泰子)

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