わずか1カ月でエース、抑え、主軸まで離脱の異常事態 グラシアル骨折が及ぼす影響

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク0-2西武(8日、ペイペイドーム)

 また主力が消えた…。ジュリスベル・グラシアル内野手(35)が長期離脱を余儀なくされる事態に陥った。プレー中の負傷で右手薬指の剥離骨折と、中指と薬指の側副靱帯(じんたい)損傷。戦列を離れて3週間程度の患部の固定が必要となった。エース千賀、守護神の森に続くチームの軸を失う大打撃だ。「グラシアル・ショック」が響き、12残塁。本拠地ペイペイドームでの西武戦で9年ぶりの4連敗(1引き分けを挟む)を喫した。

帰塁時野手と交錯

 ショッキングな現実を突きつけられた。4番DHでスタメン出場したグラシアルが長期離脱することになった。アクシデントに見舞われたのは2回。右中間への二塁打で出塁したが、1死後に甲斐の三ゴロで飛び出してタッチアウトとなった。その際に頭から帰塁し、伸ばした手が二塁手に踏まれるような形になり、顔をゆがめた。

 ここまで全37試合に出場し打率3割4厘、5本塁打、15打点と押しも押されもせぬ打線のキーマン。4回の第2打席で代打を送られると、打線の歯車はかみ合わなくなった。4回無死二塁では手堅く攻めたが得点できず。6回無死二塁は柳田、長谷川、栗原が3人で倒れると、7回無死一、二塁では松田がバントを失敗。負の連鎖にはまっていった。「うまくいかない時は、欲しい欲しいとなれば、選手の心理的な働きもある」。度重なる得点機を逃したことが選手にプレッシャーがかかる状況になっていたと工藤監督は説明した。

 それでも見せ場は最後の最後までつくった。2点を追う9回は2死満塁で柳田につないだ。「タカガールデー」でピンクに染まったファンの拍手のボリュームは最高潮。だがギャレットの158キロに詰まらされ、遊ゴロに倒れると、その声援はため息に変わった。

打率・304 5本15打点

 結局、12残塁で今季31試合ぶり2度目の「0封」負け。本拠ペイペイドームで西武相手に4連敗(1引き分けを挟む)を喫するのは、2012年の5連敗(4月25、26日、7月4、5日、8月3日)以来9年ぶりの屈辱だ。工藤監督は「批判もあるかもしれないけど、勝てなかったら僕らの責任。それは真摯(しんし)に受け止める」と悔しさをにじませた。

 試合中に福岡市内の病院へ直行していたグラシアルの検査結果は、チームにとって今後に重くのしかかる残酷なものだった。右手薬指の剥離骨折と、中指と薬指の側副靱帯損傷。リハビリ組に合流することになり、これから3週間程度の患部の固定を強いられる。キューバ代表として、5月31日(現地時間)から米フロリダ州で開催予定の東京五輪米大陸予選への出場にも影響を及ぼすことにもなりそうだ。

 徒労感が残る敗戦に、痛過ぎる主軸の長期離脱。球団屈指の人気イベントの日に、チームは大きなショックに見舞われた。(鎌田真一郎)

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