松浦ダービー初V 日本選手権 【京王閣】

西日本スポーツ

 京王閣競輪(東京都調布市)の6日制G1「第75回日本選手権」は最終日の9日、最終11Rで決勝を行い、松浦悠士(30)=広島・98期・SS=が勝利し、大会初優勝を飾った。松浦は賞金6956万円と、年末のGP出場権を手にした。松浦は逃げた清水裕友を直線で差すとともに、内外に迫る後続を振り払った。2着は残り1周で松浦悠士の後位に入り直線で外を伸びた郡司浩平、3着は郡司マークから中を突いた佐藤慎太郎。1、2着と2、3着の着差はともに微差という大激戦だった。無観客で行われた6日間の車券総売上額は121億円6719万4600円(目標125億円)だった。

■ヒーロー

 長い写真判定が激闘を物語っていた。決定放送は、松浦のダービー初制覇を報じた。判定中は「長かった。早く出てくれないかなと思っていた」。スローVTRを見た清水に有利だと教えられた。信じてはいなかったが、期待して待った。

 同学年でもある最大のライバル、郡司を振り切った。「郡司君が真後ろにいたので怖かった。早めに捲りを仕掛けてくれたらブロックできるが、なかなか来なかった」。直線勝負の郡司が外から、郡司マークの佐藤が内から迫った。松浦はまず郡司を外に振って、内の佐藤を抑えにいった。「慎太郎さんに肘を引っかけたので、慎太郎さんには勝ったと思った」と技ありのゴール。3センチ程度はタイヤ差と発表されるため、今回の「微差」はそれ以下。郡司の3連続G1制覇を阻み、自身は3度目のG1優勝。脚力と技術で、“大きな微差”を生み出した。

 中国ゴールデンコンビと称される清水に導かれてのG1制覇は、初Vの2019年競輪祭以来。「裕友がいいタイミングで仕掛けてくれた。頑張ってくれたので、自分が勝てて良かった」と、打鐘から風を切った清水の激走に応えられたことを何より喜んだ。「裕友とは家族のような関係。年が近いので、兄弟という感じですかね」と、プライベートでも濃い付き合いをしている。「今後も裕友とG1戦線で戦って、一緒にグランプリに出たい」。東京五輪が終われば、脇本雄太と新田祐大のナショナルチームコンビが競輪に帰ってくる。“ゴールデン”が“ダイヤモンド”のように固い絆となっていけば、ダービー王に加え、GP覇者の称号も手に入れるはずだ。 (野口雅洋)

PR

競輪 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング