福岡J1初4連勝 かつてとは別物の試合運びとメンタル

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J1第13節 福岡1-0柏(9日・ベスト電器スタジアム)

 アビスパ福岡はホームで柏に1-0で勝利し、J1でクラブ史上初の4連勝を達成した。後半3分に志知孝明(27)がコーナーキックから頭で押し込む移籍後初ゴールが決勝点となった。チームは勝ち点を22に伸ばし、6位に浮上した。大分トリニータはアウェーで湘南に0-2で敗れた。

■堅守光り無失点

 長い6分に及ぶロスタイムをしのぎ、新しいクラブの歴史をつくった。J1では初の4連勝。福岡の選手は、誇らしい表情でスタンドからの拍手に応えた。長谷部監督は「私の役割は、福岡の皆さんにいいニュースを届けること。本当によかった」と目を細めた。

 試合開始直後にGK村上が相手の強烈なシュートをはじく。その後は一進一退の展開ながら前半を終え、長谷部監督は「ハーフタイムでは、選手が自信にみなぎった表情だった」と振り返った。後半3分にコーナーキックから志知が頭で押し込むと、終盤は5バックで守備を固めて前節に続き無失点で逃げ切った。

 昨季は期限付き移籍した福岡でJ1昇格に堅守で貢献した柏の上島は「福岡に先制されると、難しい展開になるのは分かっていた」と悔やんだ。今季のチームは前半を無失点でしのげば4勝3分け。昨季からスタイルが確立された堅守の試合運びに迷いはなかった。

 FC東京、広島、浦和、柏。いずれもJ1でタイトルを獲得した経験のあるチームから重ねた価値ある4連勝だ。長谷部監督は「相手の方がうまいし、速いし、強いかもしれない。それでも試合が始まれば同じ立場。対等に戦おうというメンタリティーは、選手が普通に持っている」。強豪に対する“名前負け”は過去の話。この4連勝では全て先制点を奪っており、先手を取られて黒星を重ねたかつてのJ1での苦しい戦いと決別した。

 前主将は「記録はうれしい」としながらも「自分たちは下からはい上がっていかないと、という気持ちでやっている。うまくいかない点を修正する。その作業を繰り返したい」と、冷静なのも頼もしい。

 順位は6位まで上がり、現状では降格の心配をする必要はない位置だ。J2でクラブ新記録を達成した昨季の12連勝に続き、勝利が自信を膨らませる好循環に入った。「5年周期」の呪縛から解き放たれるその日もそう遠くはないと感じさせる白星だった。(松田達也)

■志知 移籍後初ゴール

 志知が移籍後初ゴールを決めた。後半3分、コーナーキックから頭で押し込み「エミル(サロモンソン)のボールが素晴らしくて、頭に当てるだけだった」と仲間をたたえた。守備でも体を張って、左サイドからの相手の攻撃を食い止め、攻守でクラブ新記録に貢献した。「ひたむきに戦うことを忘れず、まだまだ連勝を伸ばしたい」と力を込めた。

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◆久山町と協定

 J1アビスパ福岡は9日、福岡県久山町と「フレンドリータウン協定」を締結した。柏戦の試合前に協定書の調印式を行った。

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