日本人初のNFL挑戦へ アメフト代表主将が欧州の新リーグ入り「サムライスピリット見せてきます」

西日本スポーツ

 米プロフットボールNFLの登竜門といわれるカナダのプロフットボールCFLのグローバルドラフトに日本から6選手が指名された。一方で日本代表WRの近江克仁(25)は今年発足したプロリーグで6月に欧州で開幕するELFの「ライプツィヒ・キングス」と、このほど契約を結んだ。「最高に楽しみ。場所が変わってもやることは変わらない。自分のベストを尽くして挑戦します」と大志を抱く。ELFはNFLと提携しており、約3カ月間にわたるリーグ戦でのアピール次第で可能性は広がる。

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 近江は学生日本一に輝いた立命大を卒業後、IBMでXリーグ屈指のWRとして活躍。2020年3月には、5年ぶりに編成された日本代表の主将も務め、NFLやCFL入りを狙う選手たちが集まったチームと米国で戦った国際試合でTDパスをレシーブし、注目を集めた。

 立命大でアメフト選手だった父の永郎(ひさお)さんの影響で小学校の高学年からタッチフットボールのチームに飛び込んだ。ピラティスのインストラクターでもある母の滝子さんもフラッグフットボールの全国大会で準優勝に輝いたことがあるアスリート。自然とフットボールに親しんだ近江は、楕円(だえん)形のボールとともに成長。中学、高校、大学、社会人とキャリアを積むにつれ、NFLを意識するようになった。今年2月から3月にかけては陸上男子短距離の藤光謙司との沖縄での合同トレーニングで、走るフォームから見直し、走力を含めて鍛え上げた。指名濃厚とみられながら、今回CFLドラフトで指名漏れしたものの、下を向かずにトレーニングを継続する中、ヨーロッパから吉報が届いた。

 名前の克仁(よしひと)には「他人に対する優しさを持ちながら、自分自身の心の中にある甘えに打ち勝ち、人生の目標を達成できるような人に」との意が込められている。妹の佑璃夏(ゆりか)さんはフラッグフットボールの選手で、ポジションも兄と同じWRだ。女子日本代表候補に選出されており、12月の世界選手権(イスラエル)出場を目指している妹の頑張りも、コロナ禍でのチャレンジをやめない近江のモチベーションになっている。今月中旬にドイツ入りする予定。「感謝の気持ちを忘れず、サムライスピリットを見せてきます」。言語やフィジカル、そして外国人としての壁を打ち破り、ビッグな夢を“ナイスキャッチ”する。(西口憲一)

 

 

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