好調武田を抹消しても解消したかった「火曜日問題」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 武田翔太投手(28)が10日、週の頭の先発を務める「火曜日の男」にふさわしい投球を誓った。先発ローテーションの変更により、11日のロッテ戦(ペイペイドーム)に先発。今季4試合で2勝1敗、防御率2・28の安定感を誇る右腕が火曜日の先発を託されることになった。これまで以上に重要度が増した仕事場で中継ぎの負担を減らすべく、投球イニングを重ねていく決意だ。

 「週アタマ」問題の解決に向け、背番号18に白羽の矢が立った。ペイペイドームでの指名練習に参加した武田は、穏やかな表情の中にも静かな闘志をみなぎらせた。「火曜日の先発が大事な役割なのは分かっている。チームに勢いを付けられるようやっていきたい」。状態の良さを認められて任された役割を前向きに受け止めた。

 前回登板した4月29日の日本ハム戦は今季最長の7回を投げ、被安打4の無失点で2勝目を挙げた。翌30日に出場選手登録を抹消されたのは、大事な「週アタマ」を好調な右腕に託す狙いがあったからだ。その意図を理解した武田は、4日のウエスタン・広島戦に「志願先発」し、2回を投げて無失点に封じた。

 「自分から希望した? まあそんな感じですかね」。11日の先発から逆算して中6日となるように登板間隔を調整したとみられることについてはひょうひょうと振り返ったが、大事な一戦に向けて万全の状態を整えた。

 投手陣の状況を考えると「週アタマ」の役割は大きい。連戦の途中だった5月4日を除き、火曜日に登板したのは笠谷が4度、千賀が1度。うち最長イニングは3月30日のオリックス戦で笠谷が投げた6回だ。5試合で中継ぎはのべ21人が登板し、1試合平均4・2人が起用されている。

 今季の救援陣は嘉弥真がリーグ最多の20試合、泉は同2位タイの19試合に登板。17試合の岩崎、津森を含めた4人がリーグの登板数上位8人に入る。守護神の森が不在の現状に加え、長いシーズンを考えれば負担減少は大きな課題だ。工藤監督も「週の頭は長い回を投げられる人がベスト。いわゆる最低限じゃなく最高の仕事をしてほしい」と大きな期待を寄せた。

 ここまで先発した投手のうち、平均投球回数が7回を超えるのは石川だけ。4度の先発で計23回2/3の武田には、より長くマウンドに立ち続けることが求められる。「まずは1イニングずつしっかり気合を入れて抑えていければ。その結果として7回、8回、あわよくば完投までいけたらいい」。2年ぶりに開幕ローテ入りした28歳は、チームのためにイニングを“食いまくる”覚悟だ。(長浜幸治)

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