公立高躍進の立役者 140キロ目前、中学時代から活躍していた本格派サウスポー/注目の高校球児

西日本スポーツ

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は福岡・春日の飯田泰成(2年)をピックアップします。近年躍進が続く公立校の左腕で、父は北九州地区の星琳の監督。目標は2年生での140キロ突破、そして春日にとって春夏通じて初となる甲子園切符だ。

■投手・2年

 近年、福岡で躍進が著しい公立校の一つが春日だ。コロナ禍で全国選手権が中止になった昨夏は、福岡地区の独自大会でベスト4。その実力校に中学時代から活躍していた本格派左腕がいる。昨秋の福岡大会で初めて目にした飯田だ。

 独自大会の際、春日の八塚昌章監督に「飯田先生の息子さん、いいですよ」と聞いていた。「飯田先生」とは星琳の飯田信吾監督。久留米市野球場のスタンドに着くと、その飯田監督が、息子が先発した博多工との2回戦を観戦に訪れていた。

 細身ながら均整がとれた体形。体に一本筋が通ったような立ち姿だ。大きく振りかぶり、まきを割るように左腕をたたきつける投球フォームは力感にあふれている。2回に3点を失ったが、直後に同点としてもらうと、そこから立ち直った。

 「点を取り返してもらったことで、自分のペースで投げられた」。得意とする縦のスライダーがさえ、直球も低めに決まり始めた。ベンチの「腕を振れ!」の声も後押ししたのか、3回からの3イニングは5奪三振。この試合は最速129キロで6回3失点にまとめた。

 一塁カバーの身のこなしも素早く、総合力の高さも見て取れた。単身赴任中の父には「帰宅した時はシャドーピッチングを見てもらいます」。さらに毎日の電話では「投手の動きに合わせて稼働する」と打撃をメインに助言をもらっている。

 この試合でも第1打席で見事な中前打を放った。もっとも、父には技術的な部分より「謙虚さや素直さ」といった精神面を教えてもらうことが多いという。好きな投手は同じ左腕の菊池雄星(マリナーズ)や父が指導した星琳OBの中村伊吹(白鴎大-ホンダ)だ。

 この2投手に共通するのは、直球でグイグイ押せて変化球で空振りもカウントも取れる点。ひと冬を越えて、最速は139キロまでアップ。目標だった2年生までの140キロ突破も目前だ。その視線は春日にとって春夏通じて初の甲子園も見据えている。

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 ◆トマスさん 趣味のアマ野球観戦は通常の年は年間約200試合に上り、高校野球が8割を占める。取材範囲は福岡を中心に九州一円に及び、豊富な情報量にはプロのスカウトや新聞記者も一目置く。1992年夏の西日本短大付が最後となっている福岡勢の甲子園制覇を願ってやまない。ペンネームの「トマス」はスパニッシュネームだとか。

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