「屈辱と思わないと」工藤監督はなぜ、武田の失点を厳しく指摘したのか?

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク1-4ロッテ(11日、ペイペイドーム)

 工藤ホークスが4月16日以来の3位に後退した。試合前に屋根の開口部からの雨でスタンドなどがぬれる“珍事”があった本拠地で、今季初めて火曜日の先発を託された武田が4失点。好調だったはずの打線もお湿りモードで、開幕戦で3発を浴びせてKOしたロッテ二木に6回まで2安打1得点に封じられた。2019年からの2シーズンで7敗を喫した天敵の「復活」は何とも嫌な感じだ。

■武田序盤の失点響く

 「4度目のドラマ」は起きなかった。3点を追う9回。先頭の栗原が益田の11球目を左前に運んだ。今季3度も土をつけているロッテの守護神から無死一塁としたが、柳田は空振り三振。中村晃の遊直で、プロ初盗塁となる二盗を成功させていた佐藤直が帰塁できずに併殺で幕を閉じた。

 二木に白星を献上し、ロッテには開幕から4連勝の後に3連敗。4月16日以来の3位に後退し、工藤監督は語気を強めた。今季初めて「火曜日の先発」を託した武田は7回4失点で今季2敗目。特に厳しく指摘したのは2回。3ボールから狙い打たれたレアードのソロの後の3点目だった。

 「1死から送られてのタイムリーは屈辱と思わないと」。1死後に四球の走者を犠打で送られて2死二塁とされ、初回も安打を許した荻野に適時打。「最初は不安があると思うけど、(二木が楽になったのは)3点取られてからでしょう」と投手心理を分析した。

 2019年からの2シーズンで7敗(0勝)を喫した二木を開幕戦で6回途中KO。「天敵」にようやく土をつけながら、今季2度目の対戦では思い通りの投球をされた。初回は前回対戦で本塁打を見舞った1番周東が中前打と二盗で無死二塁としたが、牧原大、栗原、柳田が凡打を重ねた。

 先頭の中村晃が四球で出塁した2回は二塁に進めることもできず、3回からの3イニングは三者凡退。6回1死から周東が四球と二盗で得点圏に進み、牧原大が右前へ適時打。これが実に打者19人ぶりの安打だった。二木からは2安打しか放てず、7回以降はロッテの継投にかわされた。

 2連戦の初戦を落としたため、工藤政権1年目の2015年9~10月以来となる6カード連続の勝ち越しなしが決まった。これで5月は3勝4敗2分けと負けが先行。「戦いは隙を見せた方が負ける。隙を見せない野球を目指すのがホークスの野球」。混戦が続くパ・リーグで、工藤監督は本来の野球を目指す。(鎌田真一郎)

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 武田(今季2敗目)「カード初戦の大事な試合を任せてもらい、チームに勢いをつけたかったが、期待に応えることができなかった」

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