古巣斬りでパ6球団制覇 新助っ人マルティネスはこんな人…チームで高まる存在感

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆日本ハム3-7ソフトバンク(15日、札幌ドーム)

 慣れ親しんだ札幌ドームのマウンドで、3年間をともに過ごしたかつての仲間たちと相対した。「やっぱり特別な感情があった。昨年までのチームメートと真剣勝負ができて、とても興奮したよ」。ソフトバンクのマルティネスは高ぶりを抑えることなく、古巣日本ハムの前に立ちはだかった。

 立ち上がりからエンジン全開だった。初回は13球で三者凡退。うち9球が札幌ドームのスピード表示で150キロを超えた。テンポのいい投球に打線が応え、2、3回に計6点の援護をもらった。序盤から理想的な展開となったが、あふれ出すアドレナリンは徐々に感覚のずれにつながった。

 「ボール先行になったことは反省しないといけない」。定評のある制球力に乱れが生まれた。カウントが3ボールまでいったのが5回。2回に24球、3回は21球を要した。4回には先頭の近藤に9球粘られた末に左前打を許すと、4番王柏融に7球目の内角直球を右翼席への2ランとされた。

 自身にとって特別なマウンドで、5回まで98球を要して降板。「体に疲労感はあったけど、そこまで投げているとは気付かなかった」と振り返るほど興奮状態にあった。アドレナリンに良くも悪くも作用されながら、5回2失点と試合をつくり今季2勝目。古巣からの勝利でパ・リーグ全6球団から白星を挙げた。

 一イニングごとに投球前にマウンド後方で下を向き、精神集中する。「どの球をどこに投げるか。毎回自分に言い聞かせているんだ」。工藤監督も「彼自身がルーティンを大事にするタイプ。調整は本人に任せている」と厚い信頼を寄せている。

 前日の14日の試合前練習では、カットボールやツーシームの握りを聞いてきた二保に快くアドバイスを送った。「野球の話をするのが大好き。聞いてくる人がいれば、誰とでも自分の知識はシェアしたい」と笑う。今季加入した助っ人右腕が、早くも頼れる存在となりつつある。(長浜幸治)

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