オフサイド一転、後半ロスタイムにVARでドラマ 福岡が破竹の連勝街道、J1上位争いで台風の目に

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J1第14節 仙台0-1福岡(15日、ユアテックスタジアム仙台)

 数々のドラマを積み重ねたJリーグの「誕生日」に新たなドラマが生まれた。0-0の後半ロスタイム。福岡の渡が敵陣ゴール前で押し込んだゴールはオフサイドで取り消されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入により一転して認められた。

 「チームがいい形で勝ち星を増やしているので、流れに乗りたいと思っていた」。大分に在籍した昨年12月19日の鳥栖戦以来のゴールとなる移籍後初得点。九州のクラブでは最長となるJ1リーグ5連勝に導き、天に向かって両手を上げた。

 広島皆実高からJ2北九州へ入団した2012年から昨年まで毎年ゴールを積み上げてきたが、今年は前節まで無得点。この日は新加入のジョン・マリがリーグ戦で初先発。渡は4試合ぶりに先発を外れ、後半18分からの途中出場だった。

■チャンス逃さず

 「FWが点が取れなかったら代えられるのは当たり前」。短い出場時間で泥くさくゴールを狙うスタイルを貫き、仙台のクリアが相手選手に当たり、目の前にこぼれてきた好機を逃さなかった。長谷部茂利監督には冗談交じりに「いつ取るんだ」とハッパをかけられてきたが、「自分らしいゴール」と胸を張った。

 18年にJ1広島で優勝争いを経験した渡は、好調の理由について「福岡は謙虚で一戦一戦死に物狂い。やるべきことはやろうという雰囲気がある」と語る。VARの判定待ちだった場面では、奈良から「(オフサイドで)再開するかもしれないから、守備のポジションに就け」と促された。

 15試合で勝ち点25。目標の年間勝ち点50を上回るペースだが、長谷部監督も「星勘定は皆さんにお任せする。チームが同じ方向を向いているか常に気にしながら戦う」と謙虚に構えた。堅守速攻と攻守の速い切り替えを貫く限り、J1の上位争いをかき回し続けそうだ。(末継智章)

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