18年目のベテランが連日の大仕事 明石が見せる「ここ一番」の勝負強さ

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆日本ハム2-2ソフトバンク(16日、札幌ドーム)

 北の大地で背番号8が連日の大仕事をやってのけた。2点を追う7回2死二、三塁。2試合続けて「7番一塁」で先発した明石が、上沢の外角低めへのフォークをすくい上げた。打球が中前に弾み、走者2人が生還。試合を振り出しに戻した18年目のベテランは、満面の笑みで味方ベンチへガッツポーズを繰り返した。

 「うまく拾うことができた。みんながつないでつくったチャンスで、同点となる一本を打つことができて良かった」。6回までわずか1安打に抑え込まれていた相手右腕からの千金打。前日15日の決勝点となる先制打に続き、またも存在感を示した。

 同点の9回2死一塁では杉浦のフォークを捉えて中前に運び一、三塁の好機を演出。勝ち越しにはつながらなかったものの、今季初のマルチ安打もマークした。「あらためて、ああいうところで結果を出してくれる。よく打ってくれた」。工藤監督も起用に応えた明石をたたえた。

 今季ここまで先発出場は4試合にとどまっているものの、ベテランらしい勝負強さを見せつけている。得点圏で迎えた10打席で6打数3安打の打率5割、6打点。3四球を選んでおり、出塁率は6割まで跳ね上がる。チャンスでは簡単にアウトにはならない男だ。

 近年は腰痛に苦しんできたが、今季は開幕から1軍ではつらつとプレーできている。指揮官も「いつもだったら腰の状態が悪くなるにつれて機嫌も悪いように見えるんだけど、いまは明るく元気。いい状態だと思う」と冗談を交えながら目を細めている。

■長男へ贈り物

 グラウンドでは眼光鋭い勝負師の顔も、家では目尻を下げた優しいパパに早変わりする。故郷での活躍は、20日に1歳を迎える長男への少し早い「誕生日プレゼント」となった。試合を終えて帰宅する時間には眠っていることも多いが、穏やかな寝顔を見ることが日々の活力となっている。「やっぱりかわいいよね。頑張らないと」。チームのため、家族のため-。35歳はバットを振り続ける。(長浜幸治)

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