「理由?特にないっす」と言うけれど…初対戦の助っ人を軽々と打ち砕く男・柳田

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆西武2-8ソフトバンク(18日、メットライフドーム)

 投打ががっちりかみ合ったソフトバンクが快勝だ。外国人投手を苦にしない柳田悠岐外野手(32)が左腕ダーモディと初対戦の初回、初球をバックスクリーン右の最深部に突き刺す豪快2ランをたたき込んだ。大量点の流れを引き寄せると先発の武田翔太投手(28)も2失点にまとめて自身3年ぶり、チーム今季一番乗りの完投勝ち。入団1年目から10年連続で西武から白星を挙げた。チームは日本ハムに勝った首位楽天とゲーム差なしの2位をキープした。

4年連続率3割超

 敵地の観客の度肝を抜く一発だった。初回2死一塁。柳田が今季から西武に加わった左腕ダーモディとの初対戦で初球をいともたやすくバックスクリーン右の最深部に突き刺した。「先制となる一本を打つことができてよかった」。12日のロッテ戦以来、4試合ぶりのアーチとなる8号2ラン。内角高めの147キロ直球を豪快に振り抜いた会心の一撃に胸を張った。

 「自分のスイングをすることだけ考えて打席に入った結果」。シンプルな思考で最高の結果を出せるのは「キラー」ならではの自信が源にある。とにかく外国人投手を苦にしない。今季はまだ打席数が少ないこともあり打率2割1分4厘ながら、2019年はシーズン打率2割8分9厘に対し、同3割6分8厘など、昨季まで4年連続で3割超の対戦打率をマークしている。「理由? 特にないっす。たまたまです」。真顔で答える“らしい”受け答えに確かな手応えが感じ取れる。

 プレーボールからわずか9球で2得点。工藤監督は柳田のキラー弾が快勝の流れをつくったとたたえる。「ナイスバッティングだった。初対戦の投手だったので、あれで『よしいける』となった」。未知の相手への不安を振り払う一発がナインに勇気を与えた。

「理由?ないっす」

 心強い仲間への「復帰祝い弾」ともなった。今季初めて出場選手登録されたバレンティンが「3番DH」で昇格即先発し、7回には2点適時打を放った。右手指の骨折で離脱しているグラシアルに代わり、9日の西武戦から7試合連続で4番を任されている柳田にとっても肩の荷が軽くなる「朗報」だ。

 チームは今季ここまでの3カードで一度も勝ち越せていない西武に快勝し、3連戦を幸先よく滑り出した。この日、本拠地ペイペイドームでは緊急事態宣言中の5試合を無観客で開催することが決定した。客席から後押ししてくれる心強いファンと本拠地で「再会」できるその日まで、豪快な「ギータ弾」をどんどん放り込み続けるつもりだ。(長浜幸治)

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