中村晃が結果で示す「有言実行」 驚異の月間出塁率

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆西武5-6ソフトバンク(19日、メットライフドーム)

 選手会長の意地が詰まった一打だった。5回2死二塁から敵失の間に1点を勝ち越すと、4番柳田が申告敬遠を受けてなお一、二塁。「チャンスだったので、とにかく積極的にいこうと思った」。中村晃が今井の初球を捉えた。低めへの直球を右中間にはじき返すと、全力疾走で一気に三塁へ。今季初の三塁打で2点を追加し、強く拳を握った。

 抜群の相性は健在だった。今季初対戦の今井に対し、昨季6打数5安打の打率8割3分3厘。通算でも16打数8安打1本塁打と圧巻の数字だ。柳田も昨季8打数3安打と悪くはなかったが、自らとの勝負を選んだ西武ベンチの計算も粉砕してみせた。

 12日のロッテ戦以来となる5番での出場だった。ポイントゲッターとしてしっかり働きつつ、つなぎの役目もそつなくこなせるのが中村晃の強みだ。4回は四球を選ぶと、2死から甲斐が放った左翼線二塁打で一塁から一気に生還し、2点目のホームを踏んだ。8回無死一塁では投前にきっちりと犠打を決めた。2回の死球も合わせて4打席全てで仕事をした。

 今季は4月終了時点で打率2割3分9厘と苦しんだが、5月に入って調子は右肩上がりだ。「しっかりタイミングが取れるようになってきた」との言葉通り、月間打率は3割4分1厘をマーク。出塁率にいたっては驚異の5割2分5厘を誇る。期間中の15試合で出塁が一度もなかったのは1試合のみ。昨年の契約更改交渉でチームとしての出塁率向上を訴えた選手会長が自らの姿で模範を示している。

 多くのミスが生まれながらも、4時間10分にわたるシーソーゲームを勝ちきった。「これまでにこういう試合を落とすこともあったので、勝ったことが一番大きい」。本来の姿を取り戻した中村晃がチームを力強くけん引する。(長浜幸治)

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