5年ぶり昇格で快進撃 福岡を支えるJ1最多8人の助っ人たち

西日本スポーツ 松田 達也

 アビスパ福岡が乗りに乗っている。5年ぶりの舞台で堂々の5位。J1リーグ戦では九州のクラブで最長の5連勝中だ。好調の波に乗った要因の一つが、今季のJ1クラブでは柏と並ぶ最多タイの計8人が在籍する外国籍選手。コロナ禍で財政が苦しくても積極的かつ的確な補強を行ったクラブ、その“ハチ銃士”の持ち味を最大限に引き出す長谷部茂利監督の手腕が大きい。ここまでを振り返った。(松田達也)

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 ようやく両雄が並び立った。15日の仙台戦。今季初めてマリとブルーノメンデスが2トップとして先発出場した。共演するだけで得点の香りが匂い立つような強力コンビは、今後の戦いでの大きな武器となる予感を漂わせた。

 ブルーノメンデスは4月17日のFC東京戦と1日の浦和戦で決勝点。故障による離脱もあり、C大阪での2シーズンで15点を決めた量産こそまだながら確かな存在感を示す。スロベニアやタイ、中国などで通算120得点のマリは、1日の浦和戦でGKのセービングをはじき飛ばす鮮烈なリーグ戦初ゴールを決めた。

 5年ぶりのJ1参戦でクラブが重視したのが高確率で得点を奪えるストライカーの補強だった。日本人選手も視野に交渉を進めたが、昇格から1年で降格を繰り返した苦難の歴史が影響した。それでも10位以上という目標に向け、コロナ禍で財政が苦しくても積極的に補強を行った結果、8人の外国籍選手が在籍することになった。

 外国籍選手は1試合に5人しか起用できないが、今季のリーグ戦15試合で外国籍選手が先発出場しなかった試合は一度もない。各ポジションでいずれも重要な役割を担っている。長谷部監督は「自分たちが一番力を出せる構成を考えている」と心を砕く。

 サロモンソンは全試合に出場し、右サイドからのクロスとともに、高精度のフリーキックでチーム最多の3得点を決める。センターバックのドウグラスグローリは高さと強さで守備を引き締める。ファンマは4月10日のC大阪戦で後半43分に起死回生の同点ゴールを決めてチームを救った。

 出場時間の少ないカウエはボランチでチームを助け、グティエレスはセンターバックのバックアップとして支える。クルークスは9日の柏戦で途中交代し、今後の状態が懸念されるが、中盤の右サイドで攻撃に違いを生み出している。

 外国籍選手の増加でポジション争いは激化した。長谷部監督は「日本人選手も、競争意識は最初から持っていた。競争からいいものが生まれる」と歓迎する。成熟度を高めながら競争に勝ち抜いた選手がピッチに立つ。突入した好サイクル。このまま快進撃が続く可能性は高い。

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