マルティネスがスゴい!7回9奪三振0封 「三振しない男」も翻弄した“魔球”

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク7-2オリックス(22日、ペイペイドーム)

 マルティネスが、涼しい顔で猛牛を手玉に取った。6回先頭の頓宮に初安打を許したが、1死から福田のライナーを好捕しての併殺で攻撃を3人で片付けた。7回も先頭の宗に中前打を浴びたが、続く吉田正をカットボールで完全に詰まらせて一ゴロ。四球で一、二塁となっても、モヤをツーシームで二ゴロ併殺に打ち取る。スコアボードに7個の「0」を並べ、仕事を終えた。

 「甲斐がいいリードをしてくれた。攻撃陣が点を取ってくれ、自分のいいリズムを生み出してくれた」。コメントにも謙虚さがにじみ出るナイスガイは、まさに救世主だ。コロナ禍で来日が遅れ、移籍初登板は今月1日。そこから登板4試合で、早くも武田と並ぶチームトップの3勝目だ。4試合の平均投球回は6回を超える。防御率1・44もさることながら、白星に直結する理由はチームの勝利を願う心持ちだ。

 「自分は試合に臨むとき、1秒でも早く3アウトを取って攻撃にいいリズムを、という気持ちでやっている」。言葉通り、5回まではリズム良く無安打投球。先制3ランを含む4打点の柳田は「マルちゃんがいいテンポでいい投球をしてくれたので」と話す。2勝目を挙げた前回先発の15日日本ハム戦でも、味方打線からは今回と同じ7点の大量援護を受けた。

 投球内容も日本ハム時代も含めて来日後最多となる圧巻の9奪三振。中でもさえ渡ったのは、チェンジアップだ。4回1死。そこまで規定打席到達者で両リーグ唯一の1桁、わずか5三振しか喫していなかった吉田正との対戦では、その武器の威力をまざまざと見せつけた。直球、ナックルカーブ、直球、ツーシーム、カットボールとちりばめて追い込み、6球目にチェンジアップを選択。直前の3球とは球速差約20キロの魔球に完全にタイミングをずらされた「三振しない男」は、空振りで大きくバランスを崩し、ヘルメットを飛ばした。

 この日の9奪三振のうち、六つがチェンジアップでの空振り。まさに相手を手玉に取る投球で、救世主が首位再浮上に貢献した。(倉成孝史)

 

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