13kg増量効果で150キロ! 19歳の社会人右腕が目指す大舞台 高校後輩に負けじ魂

西日本スポーツ 前田 泰子

 社会人野球の日本選手権九州地区予選が26日から、熊本市のリブワーク藤崎台球場などで無観客で開催される。

 昨年の都市対抗野球で初の8強入りを果たした西部ガス(福岡市)が、中止された昨年を挟み2大会連続3度目の日本選手権本戦出場を目指す。大きな戦力として期待されるのが2年目の大畑蓮。今季最速150キロをマークした伸び盛りの19歳右腕が九州代表を目指しマウンドに上がる。

 第1代表は大会4日目(29日)、第2代表は同5日目(30日)に決まる予定。日本選手権は6月29日から京セラドーム大阪などで行われる。

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 19歳の若武者が社会人2年目の飛躍を目指す。初めての日本選手権九州地区予選を前に大畑は「中継ぎ、先発と与えられた場面で抑えるだけです」と表情を引き締めた。

 昨春、明豊高から西部ガスへ入社。社会人1年目はコロナ禍でスタートした。少人数で分散した練習から始まったが、1年間かけてじっくり社会人野球で戦える体づくりをした。入社当時は「自分だけ体の細さが目立っていた」と週に2度のウエートトレーニングに励んだ。1年間、コツコツと努力した成果で体重は高校時代より13キロも増加。高校時代147キロだった最速は、今春のオープン戦で150キロをマークするまでになった。

 「大学よりも厳しい環境で野球に打ち込みたかった」と高卒で社会人野球の世界に飛び込み、急成長した。「投球の考え方や打者の攻め方も先輩に教わった。高校時代と全然違う」。先輩たちの投球を見るうちに投球スタイルが変わり「ピッチングは力じゃないと分かった」。高校時代はどうしても力が入り、それが故障にもつながっていた。パワーのある社会人の打者を抑えるため、下半身の粘りや体幹を重視したフォームづくりに取り組む。「順調に成長している。今年は先発の経験を積ませて、来年の(プロ野球の)ドラフトを狙える投手にしたい」と香田誉士史監督の期待も高まる。

 この春、大きな刺激を受けた。母校・明豊高の後輩たちが選抜大会準優勝を果たした。「自分たちの選抜大会4強を2年後にすぐ塗り替えられた。『最強世代』といわれた期間は短かった」と笑うが、一緒に練習していた2学年下の後輩たちに負けてはいられない。「試合のとき出身校をアナウンスされる。『やっぱり明豊出身は違うな』と言われるプレーをしたい」。全国区となった母校の名前を背負って登板する。

 昨年の都市対抗野球では準々決勝のホンダ(狭山市)戦で全国デビューした。社会人トップクラスの打者と対戦し「投げる前から負けていた」とその実力を肌で感じた。再び全国の強打者と対戦するためにも「チームの軸として働きたい」と日本選手権出場の原動力になることを誓った。(前田泰子)

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