ソフトバンクの交流戦V率は早くも「0%」? “12連勝中”巨人戦で流れは変わるか

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆中日3-3ソフトバンク(27日、バンテリンドーム)

 ソフトバンクに異常事態だ。2連敗で臨んだ中日とのカード最終戦を引き分け、交流戦では球団初の開幕から3戦勝利なし。初回に3点を先行しながら、4回に先発の笠谷が連続四球から同点3ランを被弾。打線も2回以降は沈黙し、巨人に勝った楽天に同率首位で並ばれた。28日から日本シリーズで2年連続スイープしている巨人との3連戦。本拠地福岡で「秋の圧勝劇」を再現して巻き返す。

 左翼席へと伸びていく打球を、笠谷は力ない表情で見つめるしかなかった。3点リードの4回だ。先頭の高橋周、阿部をいずれもストレートの四球で歩かせて無死一、二塁とし、続く木下拓にも2ボール。10球連続ボールの後、ようやく直球で1ストライクを取って後に続けた直球が甘く入った。狙い澄まされたように完璧に捉えられ、痛恨の同点3ランを献上。マウンドを降りた。

 自滅の形となった左腕はベンチでうなだれた。「先制点をもらったのに、自分一人のせいで追い付かれてしまった。もっと大胆に攻めないといけなかった。本当に申し訳ないです」。3回0/3で2安打ながら、5与四球で3失点。「勝てなかったと僕は捉えている」と、痛い今季8度目の引き分けを工藤監督も悔やんだ。

 前夜26日は8回に一時は追い付きながらも、直後に泉が阿部に決勝ソロを浴びて連敗を喫した。工藤監督は珍しく苦言を呈していたが、連夜で口にせざるを得なかった。「取られ方の問題なんですけどね。四球、四球でドーンとなるとチームに与える影響も大きい。今のままでは厳しい」と強い言葉を並べた上で「1度、ファームに行く可能性は高いと思う」と2軍での再調整を示唆した。

 12球団最多となる8度も頂点に立っている得意の交流戦。自身も率いた過去5回のうち4度勝率1位に輝くが、9度目を目指す道のりは険しさを増す一方だ。この日は引き分け、開幕から3試合続けて勝ちなし。交流戦で初戦から3戦勝利から見放されるのは、球団史上初の“異常事態”だ。順位も屈辱の最下位に沈む。

 苦手のバンテリンドームナゴヤでは投打がかみ合わないままに終わり、パ・リーグの順位では2位の楽天が巨人に勝利したことで、首位にも並ばれた。それでも下を向いている時間はない。28日からは本拠地ペイペイドームに巨人を迎えての3連戦が始まる。

 今年の交流戦はここまで2勝1敗と好調な相手だが、2年連続日本シリーズで顔を合わせて圧倒しているだけに、何としてもこのカードで立て直したい。過去の交流戦では、開幕から3試合未勝利で頂点に立った例はないが、指揮官は「福岡に帰って、しっかりやり直して。無観客だが(メディアを通じて)皆さんに応援してもらっている。結果を残さないといけない」と意気込む。地元で巻き返し、負のデータを必ず覆してみせる。(山田孝人)

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◆ソフトバンクは巨人に「12連勝中」

 昨年、一昨年の日本シリーズで4戦4勝と巨人を圧倒したソフトバンク。オープン戦、公式戦を含めて巨人戦には2019年6月22日(東京ドーム)に敗れた後、翌23日から今年3月9日のオープン戦(ペイペイドーム)まで“12連勝”し、翌10日の同カードでは1-1で引き分けている。

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