微妙な着弾点、リプレー検証結果にガックリ…和田8Kも「魔の5回」 盟友杉内に並べず

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク3-4巨人(30日、ペイペイドーム)

 2-2の同点で迎えた「魔の5回」に痛恨の一打を浴びた。和田が投じた95球目の139キロストレート。巨人の4番岡本和に振り抜かれた打球は中堅フェンス上部を襲った。オレンジ色の「ホームランライン」の境目に当たり跳ね返った打球。微妙な着弾点に審判団は自主的にビデオ検証を行った。

 3分超の確認作業を終えた審判は人さし指を回してホームランを宣告。二塁上で判定を待っていた岡本和がホームへかえってくる姿にマウンドで肩を落とした。「5回」は今季イニング別最多の8失点。今季最多の105球を要し、この回限りの3失点でマウンドを譲ることになった。

 今季自己最多の8奪三振。工藤監督も「悪くはないと思っていた。球も走っていて、三振(の数)を見ても分かるように」と責めることはなかった。4回1死一塁ではウィーラーをフルカウントから直球でハーフスイングを奪い、スタートを切っていた石川の二塁の判定も指揮官のリクエストによりアウト。ドタバタ劇があっても、必死で流れを引き込もうとしていた。

 「本当の意味でスギと並ぶことができる」。盟友の目の前で手を掛けていた二つのメモリアル記録への思いが体を突き動かしていた。プロ19年目の左腕が白星をつかめばNPB通算142勝、交流戦歴代最多の26勝。いずれもホークス時代に高め合った巨人の杉内投手コーチが積み重ねた数字に追い付くことを意味していた。

 それだけに、今季9度目の先発で初めて許した初回の失点を悔いた。「絶対に与えてはいけなかったし、もったいなかった。なかなかリズムに乗ることができず、野手のみんなに申し訳ない」。オープン戦を含めチームの対巨人の連勝は「14」で止まった。今季3敗目を喫したベテランは責任を背負い込んだ。(鎌田真一郎)

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