ギータのように…静岡生まれ「タカ育ち」新米記者の思い

西日本スポーツ 大橋 昂平

【記者コラム】

 静岡生まれ、「タカ育ち」を自負するソフトバンクファンだ。1日付で運動部に着任した。縁もゆかりもない福岡を選んだ社会人としての第一歩。最初の配属先に恵まれた喜びを感じている。

 小学校から高校まで野球一筋に打ち込んできた。高校当時の身長は177センチ、体重60キロ。細身の体では思いっきりバットを振っても、内野手の頭を越すのが精いっぱいだった。だから、体がねじれるほどのフルスイングで大飛球を飛ばす柳田悠岐選手を一目見た瞬間にとりこになった。

 忘れられない本塁打がある。工藤監督の52歳の誕生日だった2015年5月5日のロッテ戦。3-3の延長11回に推定飛距離140メートルの特大サヨナラ弾をぶち込んだ。くしくも私の18歳のバースデーでもあった。

 会心の一振りにバットで打球を指して目で追う柳田選手。右翼席上段に突き刺さると拳を突き上げ、ダイヤモンドを一周。その一挙手一投足にしびれた。違うことは分かっているが、私のためなのかとも思った。そこから一気にホークスファンとなり、縁あって福岡で記者の道を歩むことになった。

 私が柳田選手に感動したように、スポーツには人々を勇気づける力があると改めて思う。コロナ禍で多くの競技が無観客試合となったり、1年延期された東京五輪・パラリンピックの開催是非が問われたりしている。その中でも選手たちは、今やるべきことに集中して日々努力している。

 記者はペンとカメラで読者と取材対象をつなぐやりがいのある仕事だ。自らを振り返っても高校時代、サヨナラ勝ちした試合を地元紙が掲載してくれて涙を流して喜んだ記憶がある。コロナ禍で重苦しい空気も漂う世の中だからこそ、一人でも多くの読者に心が震えるような感動を伝えたい。心意気では柳田選手に負けないフルスイングの毎日を過ごすつもりだ。(大橋昂平)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ