敵地でいまだ白星なし 交流戦の王者ソフトバンク、苦戦の要因は

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆DeNA1-1ソフトバンク(2日、横浜スタジアム)

 12球団最多となる8度の頂点に立っている得意の交流戦で、ソフトバンクが今年は苦しんでいる。

 DeNAとの2戦目は1点を先制される展開で、なんとか追いついての1-1の引き分け。本拠地で行われた前カードの巨人戦には勝ち越したが、開幕カードの中日3連戦は2敗1分け、DeNAにもここまで1敗1分けと、ビジターでは5試合未勝利だ。過去の交流戦で敵地で5戦連続白星がなかったのは2012年以来、9年ぶりのことだ。

 当時24試合制だった12年は3勝7敗2分けとビジターで負け越したが、13年以降は19年まで7年連続でビジターでも勝ち越している。DH制のないセ本拠地での戦いでも強さを見せつけてきたチームだが、エース千賀、守護神の森だけでなく、セットアッパーのモイネロ、打線でもグラシアルデスパイネとキューバ勢を欠いている今季は「慣れない戦い」で苦戦を強いられている。

 コロナ禍で開幕が遅れた昨季は交流戦がなく、巨人との日本シリーズでは全試合DH制が採用されたため、投手を打線に組み込むのは2019年の交流戦以来だ。ここまでビジターで5試合の平均得点は2点ジャスト。開幕から56試合での平均得点は4・28点で、文字通り自慢の攻撃力が「半減」している状況だ。

 オープン戦などを除けばバンテリンドームでの試合は2018年の交流戦以来3年ぶりで、同じく横浜スタジアムで交流戦を戦うのは2017年以来のことだ。1日の試合では、1点を追う9回2死一塁で、相手投手の三嶋が一塁へけん制悪送球をした際に、一走の周東が一気に二塁を蹴り三塁を狙ったが憤死しゲームセット。ファウルゾーンの広さやフェンスでの跳ね返りなどを含めて、慣れない球場ということがベースコーチの瞬時の判断に影響を及ぼした可能性も否定できない。

 DeNA戦を終えれば、4日からは敵地でセ首位の阪神3連戦が始まる。交流戦を甲子園で戦うのは18年以来3年ぶり。これまではセ球団相手にきっちりと貯金をつくり、秋の歓喜につなげてきたソフトバンクだが、投打に主力を欠く緊急事態の中、まさに前半戦の踏ん張りどころを迎えている。(倉成孝史)

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