ソフトバンク、懸案の8回乗り切った 板東が力投、あの左腕も復帰近づいた?

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆DeNA1-1ソフトバンク(2日、横浜スタジアム)

 ソフトバンクが悪夢を拭い去った。前夜、想定外の逆転を許した8回に1死から登板した板東湧梧投手(25)など救援4投手が7回以降、パーフェクトリレー。今季9度目の引き分けに持ち込む原動力となった。東京五輪米大陸予選でキューバ代表が敗退。チームを離れていたリバン・モイネロ投手(25)の早期復帰の可能性が高まった。得意の交流戦で波に乗れず、ヤクルトを下した楽天にリーグ同率首位に並ばれたが、明るい兆しも見えてきた。

■8回中軸斬り

 前夜、まさかの逆転劇を許した8回を1-1の同点で迎えた。DeNAはクリーンアップから始まる好打順。先頭のセ・リーグ最多安打佐野に、ベンチは左キラーの嘉弥真をぶつけた。横の幅を大きく使い、最後は得意のスライダーで空振り三振に封じ込めた。

 1死からマウンドを託したのは、右肘手術から復活し今季5試合目の3年目板東だった。力強さが増した右腕は4番オースティンにも気後れせず、カットボールで遊ゴロ。続く宮崎に対しては自己最速に並ぶ151キロを計測し、最後はフォークで三ゴロに仕留めた。

 「緊張する場面でしたが、自分の投球を心がけ、自分らしい投球ができたと思います」。緊迫のマウンドで期待に応え、充実感をにじませた。9回は左肘手術の森に代わりクローザーを務める岩崎がきっちり3人で料理。7回を3人で打ち取った津森を含め、救援陣4人のパーフェクトリレーで今季9度目の引き分けに持ち込んだ。

 試合後、「ナイスゲーム!」と切り出した工藤監督。「後半3イニングは連続で三者凡退。こういう試合をしていれば、必ず良い方向に向かうと思う」と手応えを口にした。2点リードの8回にひっくり返された前夜の悪夢を吹き飛ばすベンチ一丸のリベンジだった。

 モイネロと森が不在のまま突入した交流戦。9回の岩崎は固定だが、7、8回はこの日登板がなかった泉を含め、試合展開に応じてやりくりしていくのが現状だ。だがそれも、もうしばらくの辛抱となった。東京五輪米大陸予選に参加しているキューバ代表が、1次ラウンドで敗退。このまま最終予選まで勝ち進んでいれば長期離脱が避けられなかったモイネロが、前半戦中にチームに戻ってくる可能性が高まった。

 盤石の救援陣の「勝ちパターン」が4年続けて日本一に上り詰めた常勝軍団の原動力。これまで8度制した交流戦で、セ・リーグの本拠地で5戦連続白星がないのは2012年以来9年ぶりの屈辱となり、楽天にも同率首位に並ばれてしまったが、何も悲観することばかりではない。(鎌田真一郎)

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