得意の交流戦で低迷ソフトバンク「悲観する必要ない」強気な工藤監督の真意

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆DeNA4-3ソフトバンク(3日、横浜スタジアム)

 ソフトバンクが横浜で屈辱を味わった。7回に松田宣浩内野手(38)の7号3ランで試合を振り出しに戻したが、救援陣が踏ん張れずに1点差で敗戦。昨季まで圧倒したDeNAに2敗1分けと1勝もできず、セ・リーグ本拠地試合はここまで6戦未勝利(4敗2分け)だ。4日からはセ首位の阪神と甲子園で3連戦。1分けを挟んでの3連敗でパ首位から転落した王者にとって、真価が問われる戦いとなる。

■2番手の泉が痛恨

 反撃ムードはすぐにしぼんだ。松田の一発で追いついた直後の7回。2番手の泉が先頭のソトに二塁打を許し、1死後に大和に決勝の適時二塁打を浴びた。セ最下位に沈むDeNAに敵地横浜で屈辱の2敗1分け。それでも工藤監督は胸を張って前を向いた。

 「悲観する必要なんかないです。交流戦だけがシーズンじゃないでしょ」。試合前時点で同率首位だった楽天が勝ってパ首位から陥落したが、ゲーム差はわずかに「1」。工藤監督の言葉通りとはいえ、気掛かりなのは交流戦のセ・リーグ本拠地での成績だ。

 今年はここまでセの本拠地で6戦勝ちなし。これまで通算40勝17敗2分けと圧倒していたDeNAにも勝てなかった。DeNA(前身の横浜を含む)に未勝利は4戦全敗の2007年以来、14年ぶり。07年は交流戦9位、レギュラーシーズンも3位に終わった。

 11位と苦戦が続く交流戦で、19年の交流戦MVPの松田が放った一発は光明だった。3点を追う7回無死一、二塁で、2番手エスコバーに2球で追い込まれながらも粘り、10球目の直球を仕留めた。5月29日の巨人戦以来、4試合ぶりの7号3ランだった。

 「何とかするんだと、根性1本、気持ちで振り抜きました」。6回まで福岡大大濠高出身の先発坂本に無得点に抑えられた。欲求不満が募る展開で、DeNAの継投策の隙を見事に突いた。確信の一振りでバットを放り投げると、ベンチへ雄たけびを上げた。

 これで交流戦通算48本塁打。並んでいたラミレス(DeNA)を上回り、歴代単独4位となった。工藤監督の「悲観する必要なんかない」という強気のコメントを現実にするには、ホークスが誇る「交流戦男」の存在は不可欠。爆発のきっかけはつかんだはずだ。

 4日からセ・リーグ首位の阪神と3連戦。セ本拠地での試合はこの3試合が最後で、その後は福岡で広島とヤクルトを迎え撃つ。「交流戦は半分残っている。常に勝ち越すことを考えていけば取り戻せる。強い思いを持って戦うことが大事」。工藤監督は気持ちを一新して敵地へ乗り込む。(鎌田真一郎)

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