交流戦いまだ敵地で勝ちなし、頼みのキーマン離脱…非常事態のソフトバンク“貧打線”どうすべきか?

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆阪神6-1ソフトバンク(4日、甲子園)

 昨季まで4年連続日本一、交流戦で12球団最多8度の頂点に輝いている王者ソフトバンクが苦しんでいる。

 セ首位に立つ阪神との甲子園3連戦、初戦は完敗。開幕投手を務めた石川が5失点した一方、奪った得点は栗原のソロによる1点だけと打線は得点力不足にあえいでおり、1分けを挟み4連敗となった。

 今季ビジター交流戦はここまで7試合で5敗2分けと未勝利。本拠地で戦った前週の巨人との3連戦では2日間で9発を放ったが、ビジター7試合の平均得点はジャスト2点だ。交流戦前の48試合は平均得点は4・38点。ビジターの交流戦では投手が打席に立つことを差し引いても、得点力は「半減」していることになる。

 得点力不足解消が急務なのは明らかだが、工藤監督ら首脳陣も頭が痛いのは、またしてもキーマンが離脱したことだ。この日、前日3日まで7試合連続で1番を務め、打率3割2分5厘、出塁率3割5分7厘をマークしていた牧原大が左大腿(だいたい)部付近の張りのため出場選手登録を抹消された。首脳陣は急きょ関西遠征中だった2軍から三森を昇格させ、即「1番二塁」でスタメン起用。だが5打数無安打と不発に終わった。

 開幕から主に4番を務めてきたグラシアルを欠く現在の打線は、3、4番に並ぶ栗原、柳田頼みと言っても過言ではない。栗原が打率3割1分1厘、7本塁打、30打点、柳田は同2割9分8厘、12本塁打、33打点と好調を維持している。2人がチャンスメークし、5番以降で得点を奪うパターンもあるだろうが、いかにこの2人の前に多くの好機を作るかが得点力を高めるポイントなのは明白だ。だが、この日は1、2番に入った三森と今宮が2人で計10打数1安打。四死球もなかった。3、4番の前に走者が出塁し、相手投手に重圧がかかる状況も作れなかった。

 小久保ヘッドコーチが「本来は1番周東が相手にとって一番嫌な形」と常々話してきたように、今季は開幕から5月中旬まで主に周東が1番を務めてきたが、打率2割台前半がやっとと苦しみ、このところベンチスタートが続いている。代わって切り込み隊長を任された牧原が離脱。ここまでチーム最多の21試合に2番で起用されている今宮は、打率1割9分5厘と極度の不振にあえでいる。出塁率も2割5分3厘と苦しい。

 小久保ヘッドコーチは、グラシアルを欠く現状で「まず4番を柳田で考えてから前後をどうするか考えている」と明かしている。オーダーを組む上での一つの考え方だが、栗原、柳田の前に出塁率の高い打者、例えば中村晃や長谷川のような選手を置くのも一手かもしれない。もちろん走力に長けてはいないが、現状の課題はそれ以前のところにあるように映る。柳田の後続が手薄になるのも承知の上でだ。

 もちろん数字だけが正解ではないし、そもそも駒不足に陥っているのも事実だが、どこか閉塞感が漂っているのも確か。工藤監督、小久保ヘッドコーチらは、この難局をどう乗り切るか。(倉成孝史)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ