工藤監督の怖い「予言」が現実味を帯びるソフトバンク ビジターで湿りっぱなしの打線に打つ手はあるか

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆阪神6-1ソフトバンク(4日、甲子園)

 甲子園に舞台が移ってもソフトバンク打線は湿りっぱなしだった。過去3戦2敗と苦手な阪神青柳をまたも打ちあぐみ、8回に栗原のソロで1点を返すのがやっと。チーム打率が2割1分台まで急降下する交流戦のビジターでは7戦連続勝ちなしとなり、これは2012年以来2度目の球団ワーストタイだ。引き分けを挟んで4連敗。広島に大勝したパ首位の楽天との差は2ゲームに広がった。

■平均得点「2」

 舞台を2016年から5連勝中だった好相性の甲子園に移しても白星が遠い。8回に栗原の一発で1点を返し、セ・リーグで首位を走る阪神相手に零封負けを免れるのがやっとだった。ベンチで戦況を見つめる工藤監督の表情も険しい。「いわゆるあと一本。いつも出るとは限らない。それが野球」。冷静に言葉を紡いだが、得意の交流戦で、浮上のきっかけをつかめない異常事態に直面している。

 この日立ちはだかったのは過去3度の対戦で2敗を喫していた青柳だ。2点を先制された直後の2回。2死二、三塁と好機をつくり前日のDeNA戦で3ランの8番松田を迎えたが阪神ベンチは申告敬遠。満塁とはいえ打席には投手石川と苦しい流れで投ゴロに倒れた。3回も1死二塁から栗原が初球のツーシームを引っかけ二ゴロ。柳田は内角のツーシームを捉えることができず空振り三振。主砲も苦い顔を浮かべる展開に終始した。

 ビジター試合で打線の苦戦が続く。ここまでの交流戦での、本拠地のチーム打率は3割超え。3試合ながら平均得点は6点を上回る。ところが、7試合を終えたビジター戦では2割1分6厘。平均得点は2点にとどまる。工藤監督は「調子のいい打者に回れば一本が出やすくなるし、悪い打者に回れば難しい。それを言ったらきりがない」と展開も影響した逸機への悔しさを押し殺すように話した。

 その上で「青柳君のように低めに丁寧に集める投手なら何がなんでも逆方向と。そういう工夫もほしかった」と注文をつけた。昨季は日本シリーズも含め全試合DH。投手有利とされる交流戦で2年ぶりに普段と異なるオーダーが求められるとはいえ、これで交流戦のビジターでは球団ワーストタイの7試合連続で勝ちなし。残り2試合。“連覇”を目指す交流戦の浮上へも対策は急務だ。

 敵地6連戦での負け越しも決まった中、パの順位では首位楽天と3位ロッテはともに勝利。楽天にゲーム差を2に広げられ、ロッテには0・5差に詰め寄られた。首位で突入した交流戦。開幕前に「(交流戦が)終わったら下にいるということにもなりかねない」と話していたことが、じわり現実味を帯びつつある。1分けを挟んで今季3度目の4連敗。このまま、ずるずると後退するわけにはいかない。(山田孝人)

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