ダルビッシュ、清宮らと縁 高校野球フリークが甲子園1勝

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆阪神2-10ソフトバンク(5日、甲子園球場)

 目に焼き付けてきた高校野球の「聖地」で雄たけびを上げた。逆転直後の6回2死一、二塁のピンチ。マルティネスは代打原口を追い込みながら5、6球目の152キロのツーシーム、136キロのチェンジアップをバットに当てられ粘られる。最後は150キロのカットボール。バットに空を切らせると、バックスクリーンに体を向け気迫あふれるガッツポーズを繰り出した。

 「阪神の打者は甘いボールはしっかり捉え、厳しいボールでも簡単にアウトにならない。非常に厳しい試合でしたが、粘りのある良い投球ができた」。6回まで毎回安打を許す今季ワーストの9安打を浴びながら要所を締めて2失点。今季6度目の登板で早くも5勝目を手に入れ、チームの連敗を止めた。

米国で生まれ育った来日4年目の右腕だけに高校時代に甲子園を目指した経験はない。それでも「歴史もあるし、前から知っている。高校生のトーナメントも、一ファンとして見ている」と高校野球フリークの一人であることを明かす。

 レンジャーズ時代は東北高で4度甲子園に出場したダルビッシュ(パドレス)を慕っていた。日本ハム時代は2006年夏に早実高で優勝しフィーバーを起こした斎藤や、同高で通算111本を放った清宮、18年夏に金足農高を準優勝に導いた吉田ら甲子園を沸かせた選手が多く在籍し、自然と「聖地」に愛着が芽生える環境で過ごした。

 高ぶる思いを抑えきれないのか、登板直前の投手にしては珍しく、野手の試合前の打撃練習に先んじてバントと打撃練習も行ったほど。そこまで楽しみにしていたマウンドは「低くて変化球に苦労した」と制球に苦しめられたものの、失点は3回1死一塁からマルテに左翼席に運ばれた先制2ランだけ。工藤監督も「辛抱して投げていくことが何より大事だと思う」とたたえた。マルティネスにとっても、チームにとっても価値ある勝利になった。(鎌田真一郎)

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