ソフトバンクの「キューバ戦略」はリスクと背中合わせ ロドリゲスの自室には新品の…

西日本スポーツ 山田 孝人

【記者コラム】

 今季から育成で入団したロドリゲスと音信不通となり、海外では亡命したとも伝えられた。球団側の認識は契約破棄ではなく、契約で義務付けられていた来日便に搭乗しなかったとする契約違反だが、昨年のコラスの例もあり球団に戻るとは考えにくい。2年連続での事態だが、こうしたリスクは常に潜んでいた。

 かねて球団は中南米出身選手のポテンシャルを高く評価し獲得戦略を進め、最近は野球大国のキューバ勢獲得へシフト。交わした契約書には代表チームの活動を「最優先」するという条項が盛り込まれている。そのため日本のプロ野球がレギュラーシーズン中であっても、招集は原則拒めない。今回の五輪予選出場もそのためだ。

 代表チーム招集中はソフトバンクの球団スタッフが同行することはなく、本人に拒絶されれば連絡を取ることも難しい。招集先でさまざまな「誘い」がある可能性も当然あった。福岡県筑後市の選手寮の自室には購入したばかりのゲーム機もあったといい、当初から計画的だったかは不明だ。

 球団としては、“ポストモイネロ”として長期的な契約も視野に入れて獲得した選手だけにショックは計り知れないが、球団はこうしたリスクを覚悟した上で補強を進めてきた側面もある。

 ただ三笠GMは「今後キューバの選手との契約やプロ野球連盟との関係は状況とともに考えていかなければいけない」と言及。ソフトバンクの勝利という結果に結び付いてきたキューバ戦略だが、今後の情勢次第では見直される可能性も出てきた。(山田孝人)

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