32年ぶり8強の福岡大に恐怖の2年生 OBの願いかなえた1試合2発 全日本大学野球

西日本スポーツ 末継 智章

 第70回全日本大学野球選手権は9日、東京ドームなどで2回戦6試合があり、福岡大(九州六大学)が5-0で共栄大(東京新大学)に快勝し、1989年以来、32年ぶりの8強に進んだ。6番の園田恵大(2年・鳥栖商)の2発など計3本塁打の一発攻勢で圧倒し、先発の藤松亮輔(4年・西日本短大付)が7安打完封。投打がかみ合い、31度目の出場で初の1大会2勝を果たした。10日の準々決勝は国学院大(東都大学)と対戦する。

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1日500本素振り

 2年生が福岡大では初の離れ業を演じた。2回の7番本多(4年・明豊)のソロに続き、4回に6番園田が直球を右翼席へ運ぶ2ラン。先頭の8回は初球のスライダーを再び右翼席へ運び、同校では初の1試合2発。こちらも同校初の1大会2勝を呼び込んだ。

 「先輩から『小さく縮こまったスイングはいらない』と言っていただいた。昨日(8日)は打てなかったので、とにかく強いスイングを心掛けた」。園田の2発を含む3発の乱れ打ちなどで5得点。完封した先発の藤松を援護した。

 園田は高校通算20本塁打。コロナ禍で練習自粛となった1年春は「1日500本は振る」と実家で素振りを続けた。今春はリーグ4位の打率3割8分9厘、チーム最多タイの2本塁打。今大会も堀監督から走者をかえす役割の6番を託された。

 通算31度目の出場となる伝統校。これまでは投手力を軸に善戦しながら、打力の差に泣くことが多かった。前回出場した2019年も2回戦で城西国際大に2-8で敗れるなど、1大会2勝は成し遂げられなかった。

OBの願い届く

 19年が就任1年目だった堀監督は「関東や関西、九産大は強いスイングで全国を勝ち上がっている。フリー打撃でも一球一球を大事にし、強く振ることを心掛けてきた」と小技よりも強打を求めてきた。その成果が一発攻勢になって表れた。

 1952年の第1回大会は前身の福岡商科大として出場。堀監督は「(1大会2勝は)OBや学校関係者の願いでもあったので、よく学生が頑張ってくれた」と喜びをかみしめた。レベルの高い東都大学リーグを制した国学院大との準々決勝も迷わず振り切り、さらに上へと駆け上がる。 (末継智章)

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◆2年生以下のマルチ本塁打

 福岡大の園田が記録した1試合2本塁打は、2019年に八戸学院大の武岡大聖(3年)が仏教大との1回戦で記録して以来。2年生以下では1985年に創価大の安斉賢治(1年)が近大工学部との1回戦で記録して以来、36年ぶりとなる。

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