前田悲願のG1初V 開設68周年記念 【福岡】

西日本スポーツ 森 大輔

 福岡ボートのG1開設68周年記念「福岡チャンピオンカップ」(優勝賞金1000万円)は最終日の11日、最終12Rで優勝戦を争い、1枠の前田将太(33)=福岡=が他艇を寄せ付けないイン速攻で快勝。2着は6枠太田和美、3着は坪井康晴で、不利枠の太田が絡んだことで2連単、3連単ともに高配当での決着に。前田はG1通算13回目の優出にして、ついに悲願のG1初Vを地元で決めた。今節の総売上額は66億6825万円で、目標額を達成して盛況の中、幕を閉じた。

ヒーロー

 ついに頂に登った。予選、準優とは一転して降りしきる雨の中での一戦となったが、絶好枠に陣取った前田将太は暗雲を振り払うごとくインから完璧なシュプールを描いて完勝。「全く緊張はなかった。このチャンスを何が何でもつかむつもりでいました」。圧倒的な1番人気に応えるとともに、“13度目の正直”で悲願のG1タイトルを獲得した。

 精鋭がそろう福岡支部の中でも、篠崎兄弟(元志、仁志)、岡崎恭裕とともに若手の四天王と呼ばれ、20代の頃からボート界のトップ戦線に身を置いてきたが、これまでSGやG1タイトルにはあと一歩手が届かずじまい。SGウイナーとなった他の3人はおろか、後輩の羽野直也、仲谷颯仁もG1タイトルを獲得。自らの置かれた状況を踏まえ、今節に懸けていた。「最近はG1にも呼ばれなくなっているのを実感していた。もう一度自分に振り向いてもらうためにも、今回は期するものがあった」

 この思いが天に通じたかのごとく、予選は道中で神懸かり的な逆転劇の連発。「優勝戦で1号艇に乗れば勝てる自信があった。予選ラストはトップを意識した走りで取りに行った」。自分に向いていると感じた流れを狙ってつかみ取ったことで、愛する地元での悲願達成に結びつけた。

 もちろん、これはプロローグ。これまでに味わった悔しい思いを、今後の大爆発への糧にするつもりでいる。「これまでの悔しい経験があるからこそ、今の自分がある。自分はまだまだ発展途上。伸びしろしかない」。自分に期待しているし、期待してほしいとも。昨年に盟友の仁志が見せたサクセスストーリーを、今年は前田が描いてみせる。 (森 大輔)

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