石川、好投続ける中に潜む課題

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク0-1ヤクルト(11日、ペイペイドーム)

 終わってみれば試合を決める一球になってしまった。2回、右腕の石川が先頭の村上に浴びたソロだ。3ボール1ストライクから甘く入った146キロ直球を右翼席中段まで持っていかれた。本塁打セ・リーグトップに立つ21歳の特大弾の行方を、石川は苦々しい表情で見送るしかなかった。

 「結果的にあのホームランが全てだし、今日のような試合展開になってしまった原因だと思う」。5月20日の西武戦(メットライフドーム)以降4試合連続で先制された自分を責めた。前回登板の6月4日の阪神戦(甲子園)でも2回までに4点を失って黒星。「やっぱり最初に点を取られると主導権を握られてしまう。気をつけたい」。試合前の誓いを実践するべく、初回を簡単に3人で片付けた後。悔しさがあふれた。

 開幕から先発ローテを守り続け、防御率はリーグ3位の2・93。投球回83イニングは同2位で、チームで唯一規定投球回をクリアしている。10度のクオリティースタート(先発で6回以上を投げ自責点3以下)はリーグトップだ。それでも3勝5敗と負け越し。登板した試合のチーム平均得点が3・17点と援護に恵まれないこと以外にも理由はある。

 今季登板した12試合のうち先制を許したのは7試合で、自身の勝敗は1勝4敗。2回までに失点を喫したのも7試合で、こちらも1勝4敗だ。中盤から調子を上げるケースが多いだけに、立ち上がりの失点がもったいない。

 今回も3回以降は走者を出しながらも要所を締め、今季自己最長に並ぶ8回を最少失点でしのいだ。援護を得られなかった右腕を、工藤監督は「良かったですね。走者が出てもよく粘って抑えてくれた」とねぎらった。課題は明白。パ球団相手の戦いに戻る次回登板こそ、開幕投手の意地を見せる。(長浜幸治)

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