「スコットランド戦のタックル」「ラストチャンスだった」「あの光景は一生忘れない」五郎丸の引退会見一問一答

西日本スポーツ

 ラグビー元日本代表の五郎丸歩(35)=福岡市出身=が14日、浜松市で引退会見を行った。会見の主な一問一答は以下の通り。

 

-引退して、今の気持ちは

 「すっきりした気持ち。後悔は一つもない」

-ベストプレーは

 「2015年ワールドカップ(W杯)のスコットランド戦のコーナーでタックルをして、タッチを出した。一番大きく自分の責任を果たせたかな」

-静岡への思いは

 「このチームを選んだのは大学1年の終わりだった。大学時代は勝つことが宿命づけられたチーム。次のステップでは日本一になったことのないチームで、ともに成長したいと思って、この地に来た。リーマン・ショックの影響もあり、順風満帆ではなかったが、それを乗り越え、仲間と一つになり、2015年に日本一を勝ち取ったことを覚えている。ピッチ以外でも思い出はたくさん。海も近いし、休みの日は釣り、ゴルフを楽しんだ。人間らしく生活させてもらった」

-ラグビーとは

 「3歳からやってきた。人生そのもの」

-今後について

 「アンバサダー的な立場なのかなとイメージとして思われるかもしれないが、私はクラブの一員として、このクラブのプロ化に向けて、しっかり静岡に住んでクラブに関わりたい。先日、新社長と話して、このクラブの魅力を改めて感じた。このクラブにしかできないことが必ずある。その可能性をかなえるだけの環境が静岡にはあると確信している。監督、コーチという現場ではなく、マネジメントの方で活躍できたらと思った」

-苦しい時期も乗り越えた

 「リーマン・ショックを受けて、プロ契約だったものが社員になった。広報宣伝部にお世話になりながらの活動だった。そのときにラグビー部は存続の危機にあった。当時はクラブの魅力、自分たちの価値を最大限に世の中に発信することが存続の唯一の方法だった。社業もプレーも全力でやった。それを乗り越え、2015年を迎えた。個人としてではなく、日本ラグビー界のラストチャンスだった。2019年のW杯を成功させるには、2015年を成功させないと難しいと個人的には感じた。責任を最大限に感じてプレーした」

-35歳での引退について

 「2015年のW杯の後はモチベーションが難しかった。この大会を成功させ、19年につなげるのが私やチームのミッションだった。それを達成し、その後はモチベーションが落ちた。国内にいてはダメと思い、高い壁にはなるが、オーストラリア、フランスで自分を見つめ直しリセットする時間をもらった。日本に復帰する中、15年の成功を19年につなげるため、プレー以外にもできることで貢献してきたと思っている」

-2015年の後の引退は考えたのか

 「あれだけスポットが当たる中、すぐに引退はできなかった。考えもしなかったが。19年に向けて、できることを一つずつ行ってきたという感じ」

-19年は代表でプレーしたかった?

「全くない。開幕戦は現場にいて、スタンドにいたが、あの光景は一生忘れられない。15年のメンバーは19年大会の成功を祈った。19年はジャージーを多く着たファンが東京スタジアムを埋めた。あの光景は一生忘れることがない。感無量。戦ってきてよかった。普及をやってよかった。日本代表が思わせてくれた瞬間だった」

-新リーグでの道を選んだ理由は

 「サンウルブスを例にすると、企業名もないし、みんなが応援したくなるチームだった。企業色が強いラグビーは、ファンの方がつきづらいスポーツの一つだとその環境を感じながら、現役を終えた。新リーグでは、ヤマハは新会社をつくり、プロクラブとして新たな道を開く。業界の先駆者になるであろう、そのチームの一員として、現場ではなくマネジメントができる。そこでともに成長したい」

-指導者として関わりたいことは

 「進退は現場でいくのか、マネジメントでいくか悩んだ。一歩目をマネジメントで行ったので、指導者には戻らない決意をもっている。トップの指導はないと思うが、子どもたちへの普及などはやっていきたい。マネジメントは関心が現役中から持っていた。海外でプレーして、日本との差を感じることもあった。ヤマハが新たな会社で新たな風を吹かせようとするので、自分の人生をぶつけたいと思った。指導者としては、プロとして企業色が強く、プロをつくる発想がそもそもラグビー界になかった。先陣を切るヤマハと、どちらがわくわくするのかてんびんにかけ、マネジメントが個人的にはわくわくした。その感情を信じて道を選んだ」

-現役を引退して生活が変わっただろうが

 「さみしさは全くない。やり尽くした。後悔はない。7月1日からの契約で、時間があるので、釣りを楽しんで、これからの活力にしたい」

-マネジメントもいろいろあるが、どのようなことをするのか

 「まずはチケット、企画の方からベースの部分をスタートしようと言われている。飾りだけのアンバサダーのような立ち位置ではなく、実力を積んでクラブ経営を学んでほしいと言われた。最終的には、この球団の社長になれるまでの実力をつけていきたいと思っている」

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