右手薬指骨折のグラシアル 関係者は「現時点でめどはたっていない」

西日本スポーツ

 右手薬指の骨折などでリハビリ中のソフトバンク・グラシアルの球宴(7月16、17日)前までの1軍復帰が極めて厳しいことが15日、分かった。5月8日の西武戦(ペイペイドーム)で右手を負傷。患部のギプス固定は終えたが具体的な復帰のめどが立っていない。1軍復帰は早くても東京五輪後にリーグ戦が再開される8月中旬以降となる見込みだ。

 筑後第二球場のフェンス沿いをグラシアルは黙々と走り、汗を流していた。患部だった右手を固定していたギプスは既に外れ、その動きだけを見ればリハビリ組にいることが不思議に思えるほど。ただ、その姿とは裏腹に、薬指と中指の回復には時間を要している。

 屋内練習場に移動すると体幹を鍛えるメニューや腕立て伏せに取り組み、トレーニングの合間に手でゴムボールを握る姿があった。ギプスで患部を固定していた影響で可動域が狭まり、強く握ることもままならない。利き手でもあり、そのため打撃や送球の再開について、球団関係者は「現時点でめどは立っていない」と説明した。

 グラシアルは5月8日の西武戦での走塁時に頭から手を伸ばして帰塁した際に相手と交錯。右手薬指の剥離骨折と、中指と薬指の側副靱帯(じんたい)損傷と診断された。その後は3週間程度、患部を固定。同月中旬から筑後のファーム施設でリハビリに取り組んできたが、工藤監督が「なかなか厳しい」と神妙な面持ちで語っていた通り、回復には引き続き地道なメニューを続ける必要がある。

 万全な状態でもキューバ代表として東京五輪米大陸予選に出場するため一時チームを離れざるを得なかった。だがキューバ代表は予選敗退した。予選に出場したデスパイネモイネロは今月8日に再来日し、待機期間が経過後にチームに合流する予定。けががなければ同じ流れだったグラシアルの1軍復帰は、早くても東京五輪後にリーグ戦が再開される8月中旬以降の見込みだ。

 今季は開幕直後から主に4番を務めて37試合で打率3割4厘、5本塁打、15打点と打線をけん引していた。抜けた穴の大きさは、交流戦で嫌というほど味わわされた。期間中のチーム打率は12球団中ワースト2位の2割3分3厘と低迷。5勝9敗4分けと9年ぶりの負け越しで、10位(15日現在)に沈む要因となった。グラシアル不在の影響で4番の柳田が徹底マークを受けて打率2割2分7厘と封じ込まれたのも痛かった。

 リーグ戦再開後も柳田への厳しい攻めが予想される。柳田の奮起が不可欠なのはもちろんながら「誰かがうまくいかない時は、誰かがフォローしてかばいあって。また力を結集して戦うことが大事」と工藤監督。総力戦で耐え忍ぶ覚悟だ。

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ